リビング+:PR 2003/05/12 00:00:00 更新
特集:MegaBit Gearの実力


MegaBit Gearの方向性とは 〜住友電工ネットワークス

住友電工ネットワークスが、ルータモデム製品のラインアップ強化に努めている。“ADSL業界のパイオニア”を自認する同社だが、今後どういった方針で製品開発に取り組むのだろうか

 住友電工ネットワークスが、ルータ製品のラインアップ強化に務めている。「MegaBit Gear TE4621C」のネット直販に加え、5月からはVoIPブロードバンドルータ「TE4412V2」の販売を開始。今後は無線対応モデルも開発を検討するなど、精力的だ。

 “ADSL業界のパイオニア”を自認する同社が、どういった方向性を持って製品開発を行ってきたのか。事業企画部の事業開発課、野末雄一郎課長は、MegaBit Gearの開発の歴史を振り返りつつ、今後の展開を明らかにしてくれた。

MegaBit Gearの歴史

 住友電工ネットワークスがADSL製品「MegaBit Gear」シリーズを手がけ始めたのは、1997年のこと(当時は住友電気工業)。6Mbpsの伝送速度を実現しており、主に鉄道会社などをターゲットに、構内システムとして納入していた。「たとえば、駅間の情報伝達や監視カメラの映像伝送などに利用していた」(野末氏)。

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 現在も販売が続いている、構内システム向け「MegaBit Gear CE/2」。中央の液晶には、リンクアップ速度が表示される

 この製品で一定の成功を収めたことで、同社は本格的にADSL製品開発に乗り出す。1999年には、NTT局舎などに設置される集合型モデム(DSLAM)の「CU/2」を出荷すると同時に、エンドユーザー向け1.5Mbpsルータモデム「TE/4C」をリリースした。その後、製品を改良するかたちで開発が進められた。

 そして2002年12月、12Mbps ADSL対応の“売り切り型”モデムとして登場したのが、冒頭に名前が挙がったMegaBit Gear TE4621Cというわけだ。

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 製品はカラフルなイメージ。野末氏いわく、「芳香剤に間違われたこともある」(笑)

 TE4621Cで、まず目立つのがカラーバリエーションだろう。ユーザーからすれば、事業者から画一化された製品をレンタルするのでなく、好きな色の製品を選択、購入できるという楽しみがある。

 また、シリーズ製品が従来から備える特徴として、UPnPへの対応、あるいは独自のNAT機能「GapNAT」といった点が挙げられる(詳細は別記事参照)。こうしたネットワーク機能なら、望むホームネットワーク環境を構築できるのではないかと魅力を感じて、購入に踏み切るユーザーもいるようだ。

 TE4621Cから新しく追加された機能としては、「キャリアチャート」の表示がある(詳細は別記事参照)。これは、回線の品質状態をユーザー自ら確認できるというもの。同社の集めたアンケート結果などを見ると、製品を購入したユーザーはさっそく、キャリアチャートで通信状況を確認する場合が多いようだ。実際、製品を代えたことで通信状況が改善し、それをキャリアチャートで確認して感謝の声を寄せる、といったケースもあるという。

 なお、製品はネット直販だけでなく、ローソンのマルチメディア端末「Loppi」で予約、購入できることも注目すべき点だろう。「ローソンでの販売企画は、向こうも乗り気の中、相思相愛で進められた。ユーザーから見れば、支払いをコンビニで手軽に行えるほか、送料がかからないというメリットがある」(同氏)。

 自宅に不在がちのユーザーは、宅配よりも便利と評価する声もあるという。野末氏は、現時点でも相当数がローソン経由の販売であり、手ごたえを感じているとした。

「今後は方向性が2分化する」

 住友電工ネットワークスはこれまで、ADSL事業者に端末を提供してきた。事業者の要求に応じるため、端末コストを下げる工夫を重ねてきたという。

 「日本のADSLは世界一安い。この裏には、(レンタル端末を提供する)端末メーカーの世界一の努力がある」(同)。同社はここで得たノウハウを活かし、今後さらに値段を追及する構えだ。

 一方で、最近になってMegaBit Gearシリーズに新顔も登場し始めた。ケイ・オプティコムのVoIPサービスにも採用されている「TE4412V2」がそれ。ほかにも、MegaBit Gearのサイトには、IEEE 802.11b対応の無線ルータも開発を検討しているとの記述が見られる。

 野末氏は、今後は製品開発の方向性が、「結果として2分化するだろう」と話す。つまり、シンプルな機能を備えた低価格モデルと、高機能・高付加価値のモデルに分かれるということだ。

 同氏はまた、ネット直販という流通経路を手に入れたことで、今後はさまざまな製品をユーザーに届けることができると話す。「ホームページには、ユーザーの要望を書き込めるスペースもある。こうした声は、反映させていきたい」。

関連リンク
▼住友電工ネットワークス
▼ルータモデム徹底検証:MegaBit Gearの実力

[ITmedia]



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