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2003/09/10 23:45:00 更新 |
J-COMのデジタル放送、スカパー!との提携で具体化
J-COMは、2004年からデジタル多チャンネル放送サービスを本格提供する。これにより、ジュピターのデジタル放送への取り組みが具体化してきたようだ。
ジュピターテレコムがスカイパーフェクト・コミュニケーションズと提携してデジタル多チャンネルサービスを提供すると発表した(記事参照)。これにより、ジュピターのデジタル放送への取り組みが具体化してきたようだ。
CATV各局は放送サービスのデジタル化を進めているが、日本最大のMSOであるJ-COMも、2004年からデジタル多チャンネル放送サービスを本格提供する計画だ。同社によると、まずJ-COM Broadband東京、関西(かわち局)、福岡の3局で2004年前半にスタート。その後系列のJ-COM Broadband局16局(計19局)に順次拡大する。
CATVのデジタル放送には、大きく分けて「パススルー」と「Re-Mux」の2つがあるが、今回の提携により、J-COMはスカパー!のプラットフォームを採用してRe-Mux放送が可能になった。ヘッドエンドで受信した放送信号をそのまま伝送するパススルーに対し、CATV局側で再送信に適したデジタル信号(64QAM)へ変換するのがRe-Muxだ。伝送効率を上げ、より多くのチャンネルを提供できる。
また、スカパー!プラットフォームを採用するメリットの1つが、豊富なPPV(ペイ・パー・ビュー)チャンネルだ。J-COMによると、デジタル多チャンネル放送では約60のチャンネルが用意され、そのうち10チャンネル程度がPPVになるという。「アナログ放送で提供している約40チャンネルにくわえ、新規の10チャンネルとPPV10チャンネルをラインアップする。PPVの視聴制限にはC-CASカードを利用する」(同社)。
EPG(電子番組表)の提供も予定しているという。ただし、こちらはスカパー!のEPGではなく、別途パートナー企業から調達する計画。スカパー!では放送波で番組情報を提供しているが、J-COMの場合は電話線などを通じてEPGを伝送する予定だ。デジタルSTBには、赤外線リモコンを使って外部機器と連携し、予約録画を可能にする機能も盛り込む。
料金は「5000円前後で検討中」(J-COM)。なお、J-COMのデジタル放送を申し込む場合、エンドユーザーがスカパー!と別途契約する必要はない。
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http://www.skyperfectv.co.jp/
スカイパーフェクト・コミュニケーションズ
[ITmedia]