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2003/09/17 23:41:00 更新 |
WPC EXPO 2003レポート
ΣBookに対抗できるか? 東芝、読書専用端末を展示
WPC EXPO 2003会場で、東芝ブースでは読書専用端末「SD-book」が展示されていた。2画面液晶による、見開きタイプのデザインだ。
WPC EXPO 2003会場で、東芝ブースでは読書専用端末「SD-book」が展示されていた。2画面液晶による、見開きタイプのデザイン。松下電器産業が今秋にも同様の端末「ΣBook」を発売する構えだが、これに追随する姿勢を見せている。
価格、発売時期などは未定。端末の厚みなど改善すべき点が多く、具体的な発売スケジュールが立っていない状況だ。しかし、展示された製品のスペックを確認することで、同社が目指す方向性が見えてきそうだ。
液晶は、縦型7.7インチのポリシリコンTFT液晶を採用。640×960ピクセル、150ppiの画質を実現している。また、液晶がカラーになっている点も注目。「こうした液晶を商品化の際に採用するかは未定だが、カラーにはしたいと考えている」(説明員)という。
参考までに、ΣBookの液晶は現時点でモノクロ。大きさは7.2インチと、東芝よりやや小型ながら、1024x768ピクセルで180ppiの解像度となっている。
機能面をチェックすると、Macromedia Flash Playerを搭載している点が目につく。SDカードを利用した、デジタル著作権保護にも対応した。また、ページ送りボタンのほかに、十字キーなども備えている。これはSDカードスロット内のコンテンツをセレクトする際などに利用するイメージだという。
説明員はさらに、「通信機能があれば、便利との声もある。こうした可能性も検討したい」(説明員)と言及する。余計な機能をそぎ落としたΣBookとは、異なる路線を志向することになるのか、今後に注目したい。
「ダイナブックを元に作った」(説明員)という筐体は、残念ながらかなり厚め。今後の改善に期待したい
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特集:WPC EXPO 2003
[杉浦正武,ITmedia]