リビング+:ニュース 2003/09/26 23:22:00 更新

東京ゲームショウ 2003
Xbox Live、日本の加入率は世界最高レベル〜MS

「Xbox Live」の2カ月無料キャンペーンなど、ネットワークサービスの販促策を積極的に打ち出すマイクロソフト。ブロードバンド環境が浸透した日本は同社としても魅力的な市場だ。米Microsoftのピーター・ムーア副社長にXbox Liveの現状と今後を聞いた。

 「Xbox Live」の2カ月無料キャンペーンなど、ネットワークサービスの販促策を積極的に打ち出すマイクロソフト(別記事参照)。ブロードバンド環境が浸透した日本は同社としても魅力的な市場だ。実際、国内のXboxユーザーがXbox Liveに加入する割合は世界最高水準にあるという。「東京ゲームショウ 2003」のために来日した米Microsoftのホーム&エンターテインメントディビジョン担当副社長、ピーター・ムーア氏に、Xbox Liveの現状と今後を聞いた。

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米Microsoftのホーム&エンターテインメントディビジョン担当副社長、ピーター・ムーア氏

ZDNet:ゲームショウの発表会では、Xboxの累計出荷台数が全世界で940万台を超え、XboxLiveの会員の会員も50万人を突破したと発表(別記事を参照)しました。まず、その中に占める日本の割合を教えてください。

ムーア:Xboxの出荷台数の内訳は、北米が620万台、欧州が220万台、アジアが100万台です。アジアの中では日本が約半分を占めており、約50万台になります。

 Xbox Liveの登録者数は、国ごとに算出してはいません。ただ、日本はブロードバンドが既に浸透しており、市場は成熟期にあります。事実、アタッチレートでは世界のトップレベルになっています。

ZDNet:アタッチレートとは?

ムーア:アタッチレートは、設置台数(出荷数)に対してオンラインサービスに登録している人の割合です。毎月、数字が更新されるので一概には言えないのですが、日本では8%前後です。

 この数字は、まさに日本市場の可能性を示しています。「Project Gotham Racing 2 」「Halo 2」、そしてカプコンの「鉄騎大戦」など、タイトルが充実すると同時に会員数も増えていくでしょう。

ZDNet:Xbox Liveの特徴の一つにボイスチャット機能があります。サービスを提供して9カ月が過ぎましたが、ユーザーの評価は?

ムーア:ボイスチャットは、競合するゲーム機との差別化を図る上で重要な要素です。Xboxの開発時には、ダイヤルアップだけをサポートするのか、ブロードバンド環境をメインにするのかを再三検討しましたが、結局イーサネットポートを装備しました。これにより、初めてボイスチャットを提供することが可能になったのです。

 ちょうど欧州でXbox Liveに関する調査を行ったばかりですが、97%のユーザーが「満足」あるいは「大変満足」と解答しています。音声のリアルタイム性により、ゲームをシームレスにプレイできるといった声が聞かれます。開始から1年に満たないサービスですが、上々の結果だといえるでしょう。

ZDNet:日本でも「2カ月無料キャンペーン」によりXbox Liveのテコ入れを図るわけですが、その目的と見通しを教えてください。

ムーア:キャンペーンの目的は、まずXbox Liveをコンシューマーに体験してもらうことです。通常のゲームであれば、店頭でも試用できますが、ネットワークサービスでは難しい。そこで、60日間の無料期間を通じてXbox Liveの楽しさを知ってもらう、いわば“サンプリングプログラム”です。もちろん、最終的な目的は引き続き会員としてプレイしてもらうことですが。

ZDNet:Xbox Liveの会員を増やすにあたり、課金手段の追加は検討していますか? 現在のようにクレジットカード決済のみでは利用者も限られてしまいます。

ムーア:確かにその通りです。現在は、ユーザーを認証する仕組みの上でクレジットカードを利用していますが、日本ではクレジットカード番号の入力に抵抗を感じる人も多いと聞いています。今後は、プリペイドカードなどの採用も視野に入れ、十分に検討していきたいと考えています。

 あと、もう一つ。コンシューマー向けの“プレミアサービス”に使うため、小額課金の仕組みも整えなければなりません。こちらはクレジットカードに適していないこともあり、別途手段を考える必要があるでしょう。

ZDNet:プレミアサービスとは?

ムーア:例えばの話ですが、携帯電話との連携が考えられます。日本の携帯電話は、着メロや壁紙などユニークな付加価値が付いているでしょう? 同様に、Xbox Liveのサービスをより魅力的にする付加価値サービスを検討していきます。まだ具体的に発表できるものはありませんが、ゲームのTipsやトリックなどの情報を取得できるサイトなどは、十分可能性がありますね。

ZDNet:最後に、いろいろ噂されている次期Xboxの開発状況について教えてください。

ムーア:まだ公表できることはありません。プランなら一杯ありますけど。1つだけいえるのは、“競合他社よりも先に出す”ということでしょう。

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▼マイクロソフトブースはXbox Live一色!
▼東京ゲームショウ2003特集(GAMES)

関連リンク
▼Xbox公式サイト

[芹澤隆徳,ITmedia]



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