リビング+:Weekly Top10 2003/11/04 23:59:00 更新

Living Plus Weekly Top10
気になるFTTH市場の“寡占”

先週の1位は、ブロードバンド事業者のシェアを扱った記事。ところで、FTTH市場のシェアを見ると、やや気になる現象が起こっている。

Living Plus Weekly Top10 10月26日〜11月1日

1位 ブロードバンド、各社シェアは1年でこう変わった
2位 PSXはプロローグに過ぎない〜ソニー
3位 ホームページの充実度ランキング、1位はアノ大企業
4位 音声対応のカーナビエージェント登場 〜その名は「SATSUKI」
5位 もうからないはずの「BBシネマ」で採算をあわす法
6位 “1ビットオーディオ”がネットラジオを変える?
7位 NTT東、「Bフレッツ FWAタイプ」を一新。値下げ+速度向上
8位 NTTコムでIP電話→携帯電話発信が可能に。1分19円
9位 “ガンダム”が拓く日本のVoD
10位 「藍より青し〜縁〜(えにし)」の第1話が無料配信

 先週の1位は、ブロードバンド事業者の市場シェアを扱った記事。Yahoo!BBとNTT東西のおおよそのシェアは、発表されている回線数から計算すればすぐ分かることだが、“この1年間での推移”などの切り口が注目を集めたようだ。

 ところでこの記事では、少し気になる結果が出ていた。FTTH市場で、NTT東西の独占が進んでいるのだ。2003年の両社のシェアを合わせると、実に70%を超えている。それだけNTTのサービス、信頼感が優れているということだろうが、一般に“市場の寡占”はエンドユーザーに不利益になるおそれもある。

 記事では触れなかったが、マルチメディア総合研究所は、2002年のFTTH市場シェアも発表している。その調査結果は、下のようになっている。

事業者2002年3月末2003年9月末
NTT東日本43.9%36.0%
NTT西日本22.7%35.9%
ユーズコミュニケーションズ27.7%14.1%
ケイ・オプティコム1.1%7.1%
そのほか4.6%7.0%

 これを見ると、NTT東日本のシェアこそ落ちているものの、NTT東西合わせたシェアは、この1年半でむしろ増えていることが分かる。ユーズコミュニケーションズなどは、いまいっそうの奮起を期待したいところだ。

 もちろん、FTTH市場はまだまだ母数が少なく、今後爆発的に回線を増やす企業が現れれば、容易にシェアは変動する。今後の市場動向が注目されるところだ。

[杉浦正武,ITmedia]



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