リビング+:ニュース 2003/12/02 23:59:00 更新

PSX発売直前インタビュー(前編)
PSX、仕様変更の“なぜ?” (1/2)

いよいよ発売へのカウントダウンが始まったソニーの「PSX」。しかし、いざ最終仕様が発表されてみると、「CEATEC JAPAN 2003」のときに明らかにされた機能のいくつかが欠け、いわばスペックダウンの状態。いったい実際に発売されるPSXはどうなってしまうのか?

 発売日と詳細な仕様が発表され、いよいよ発売へのカウントダウンが始まったソニーの「PSX」。しかし、いざ最終仕様が発表されてみると、「CEATEC JAPAN 2003」のときに明らかにされた機能のいくつかが欠け、いわばスペックダウンの状態。いったい実際に発売されるPSXはどうなってしまうのか? ジワジワと人気を集め始めている「スゴ録」との関係はどうなるのか? ソニー社内におけるPSXの位置付けとは?

 さまざまな疑問の残るPSXの現状について、同社ブロードバンドネットワークカンパニー、エンターテイメントシステム事業室室長の島津彰氏、およびPSX関係のインタビューではお馴染みの顔となった企画部第1課統括課長の松岡健次氏に話を聞いた。

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ソニー、ブロードバンドネットワークカンパニー、エンターテイメントシステム事業室室長の島津彰氏(左)、および企画部第1課統括課長の松岡健次氏(右)

ハードウェアのスペックダウンはない

 先日、PSXの発売日と機能のさらなる詳細が発表されたが、その中にはバイヤーにとって見逃せない、“スペックダウン”と受け取られる仕様変更が含まれていた。あらかじめアナウンスされていた機能のうち、実現できなくなったものは決して少なくない。ざっと列記してみると

  • ハードディスクからDVD-Rへの最大ダビング速度が半分(24倍から12倍に)に
  • DVD+RW再生への非対応
  • CD-R再生への非対応
  • ソニー製デジタルカメラの動画フォーマット再生に非対応
  • GIF形式、TIFF形式の静止画再生に非対応
  • プレイステーションBBサービスの非対応(後日アップデート)
  • MP3形式の音楽ファイル再生に非対応

と、いずれも気になる仕様変更ばかり。この発表前に製品の予約を行った読者の中には、事の真偽を確かめたい、と思っている人も少なくないだろう。特にダビング速度の低下は気になるところ。24倍から12倍へのスペックダウンは、ドライブ速度でいえば4倍速から2倍速へのデチューンに相当する。

 そもそも「数多くのお客様に対応するため、ハードウェアを作りためている」(記事参照)と話していたのに、ドライブ速度が変更になるとは、これは一体どういうことなんだろう? と訝しむ声があっても不思議ではない。しかし両氏によると、ドライブ速度は当初予定通り、+RWが2.2倍、-RWが2倍、-Rは4倍のままで変更されていないという。

「今回の仕様変更はすべて、ソニー社内の基準で行う必要がある動作検証が間に合わないために発生してしまったものです。したがって内蔵ドライブの仕様など、ハードウェアのスペックに変わりはありません。すでにPSXのハードウェアは作りためており、あとは出荷用ファームウェアをインストールするのを待つだけの段階ですから、ドライブの変更などはあり得ません」(松岡氏)。

 では、単にメディアとの互換性が問題、ということなのだろうか? たとえば4倍速DVD-Rメディアでの書き込み動作保証が行えない段階なのか、それともソフトウェアの作り込みが進んでいないのか。

「検証作業を現在進めているところです。製品出荷時は2倍速書き込みのモードしか利用できません。現時点で4倍速書き込みが必ず行えるようになる、とはいえないのですが、検証が終わって問題がなければ正式にサポートを案内することになるでしょう。またメディア読み取りの互換性についても事情は同じです」(松岡氏)。

 とはいえ、+RWと-RWの反射率はほぼ同じ。特にメディアIDを読み取って再生拒否しない限り、+RWメディアのマウントも可能だと考えられる。またCD-Rに関しては普及が遙かに進んでおり、ドライブメーカー側で互換性をチェックをしながら開発を進めていると考えられる。

「今は検証中で、検証が終わり次第、正式サポートするとしか申し上げられません。私の口から正式に案内はできませんが、出荷開始直後のPSXにDVD+RWを挿入すると、再生は行えると思います。しかし動作保証はできませんよ、ということなのです。もう少し待っていただければ、正式サポートの案内を行えるでしょう。CD-Rの読み込みも同じです」(松岡氏)。

 デジカメ動画やMP3、GIF、TIFFの再生に関しても、単純に動作保証を行えるだけの検証作業を終えられないということだろうか?

「その通りです。いずれも検証が済み次第、機能アップデートにより提供することになります。われわれには、発売日を遅らせてすべての機能を実現させるという選択肢も、もちろんありました。しかし、既に非常に多くのお客様から期待の声、購入予約をいただいており、また流通・販売サイドからも非常に多くの発注をいただいています。年末年始には録画したい番組も多数ありますから、年末には間に合うタイミングで出荷することにしました」(松岡氏)。

 では、プレイステーションBBサービス(PSBB)はどうだろう。

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[本田雅一,ITmedia]



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