天国で喜んでいる? お葬式の「早割」チケットが売れている水曜インタビュー劇場(葬儀公演)(2/6 ページ)

» 2015年08月12日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

批判の声も多かったが……

土肥: 「早割」を購入しているのは、“誰のために”が多いのでしょうか?

八田: 「母親あて」が最も多くて43.7%、次いで「父親あて」が21.2%。

土肥: 2倍も差があるんですね……世の中のお父さん、かわいそう(涙)。それにしても、批判の声はなかったですか。「葬式を割引なんって、不謹慎だ!」といった声が。

八田: 大変でした。「生きているうちにお葬式のことを考えるなんて縁起が悪い」とか「親族の死を考えるなんて不謹慎だ」といったご意見がありました。社内からも「こんなチケット売れるわけがない」といった反対の声がありましたが、結果的に売れました。

土肥: 互助会(冠婚葬祭互助会)でも同じようなことをしていますよね。会員になって、毎月5000円くらい払えば、結婚式やお葬式をあげるときには、積み立てたお金を使える。

八田: ただ、分かりにくいんですよね。「積立額に応じて葬儀費用を安くしてもらえる」と思っている人が多いかもしれませんが、積立金は葬儀費用の一部にしか使えないケースが多いんですよ。入会する際には、追加費用について詳しい説明はなく、実際に葬儀を行うときになって「これは追加料金が必要になります」「これも追加料金が必要になります」と言われ、“話が違うじゃないか”というケースもあるようです。

事前に葬儀を申し込むと割引が適用される「早割」

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