次に彼が注目したビジネスは、テキーラだ。米国で高品質なテキーラが手に入らなかった時代に、テキーラのオリジナルブランド「Cabo Wabo Tequila(カボ・ワボ・テキーラ)」を立ち上げたのだ。カボ・ワボ・テキーラは、テキーラの原材料である植物「アガベ・テキラーナ」を100%使用して手作業で作られる高級品で、全米で2位の売り上げを記録するほどのヒット商品になった。
でも、最初から、テキーラのブランドを始めようと思ったわけではない。「カボ・ワボ・キャンティーナ」で出すためにおいしいテキーラを探していて、たどり着いたのがオリジナルブランドのプロデュースだった。ちなみに、2007年、カンパリ・グループが、「カボ・ワボ・テキーラ」の株式の80%を8000万ドルで買収して話題になった(2009年には残りの20%も1500万ドルで売却)。
そしてヘイガーにとって、ビジネスで何よりも重要なのが、楽しいと思うことをとことん追求することだ。ヘイガーの場合、ビジネスアイデアはすべて、情熱からきているという。イタリア系米国人で食や酒に興味があったというのもあるが、「やっていてハッピーになること」を仕事の鉄則にしている。
そんな彼が、いま一番ハマっているのがラム酒だ。テキーラのブランドを手放したことで、ぽっかり空いた彼の心を埋めているのが、現在手がけているラム酒のブランド「Sammy's Beach Bar Rum(サミーズ・ビーチバー・ラム)」だという。
サミーズ・ビーチバー・ラムは、ヘイガーの別荘がある、ハワイのマウイ島で栽培されるサトウキビを使用して地元で作られるシルバーラムで、なめらかな口当たりが特徴だ。すでに、いくつもの賞を獲得しているこのラムは、カクテルにするのではなく、ロックで飲むのがオススメだという。
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