インタビュー
» 2015年09月02日 08時00分 UPDATE

水曜インタビュー劇場(カーシェア公演):カーシェア事業で、なぜ「パーク24」だけが黒字化できたのか (7/8)

[土肥義則,ITmedia]

“部屋”のように使っている

土肥: カーシェア事業を始められて、新たな気づきはありましたか?

内津: 事業を始める前は「自分で自分の足を食うことになるのでは?」とよく言われました。レンタカーのような使い方をされる人が多いかもしれないなあと思っていたのですが、実際にやってみると違うことが分かってきました。

 レンタカーを利用される人は、「クルマが必要だから借りる」というケースが多い。かなり前から予約して、しかも「このクルマでなければいけない」といった感じで車種を選ばれる。一方のカーシェアは直前予約が多い。「今日晴れてるから、使おうかな」といった具合に。

 あと、クルマを使うので移動が目的……と思われるかもしれませんが、実はそうでもないんですよ。

土肥: どういうことですか?

内津: レンターカーを借りて移動しない人はほとんどいません。しかし、カーシェアの場合は移動しない人がいるんですよね。どういった使い方をされているのかなあと思って調べたところ、“部屋”のように使われているんです。

 カフェで仕事をしている人をよく目にしますが、クルマの中で仕事をしているんですよ。PCを使ったり、スマホで電話をしたり、お弁当を食べたりして、クルマの中でじっとしていらっしゃる。

土肥: ほー。

内津: ホテル代わりに使っている人もいます。「ナイトパック」というメニューがあって、18時から翌日の9時までの利用で、料金は2580円。

土肥: カプセルホテルよりも安いかも。隣で寝ている人のイビキがうるさくて眠れない……という人にとってはクルマの中で寝るほうが快適かも。

内津: 鉄道が何らかの原因で動かなくなったときに、カーシェアを利用される人がいます。家に帰ることができなくなったので、会社の近くにあるカーシェアを借りてそれで帰る。翌日は、そのクルマを使って出社する。

土肥: しかし、その方法を記事で書けば、鉄道が止まったときにはカーシェアを利用しようという人が殺到しそうですね(書きました)。

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