こういう話をすると、「頭が良くても、人あたりがイマイチなんでしょ」と言われるが、そんなことはない。頭が良い人は相手の考えていることが大体分かるので、人あたりが悪い人は少ない。
マンガやドラマのステレオタイプでは、「頭が良い人はガリ勉で暗く、人あたりが悪い」と描かれるが、実際にはそんなことはなく、人あたりの良い人も珍しくない。
しかし、本質的には、人を動かすのは、「人あたり」ではない。「その人に対する期待」である。頭の良い人は、自分の能力が高いがゆえに、「他の人に対する期待」を持ちにくい。
「この人は、この仕事を自分以上にできる」と思うことが下手だ、ということだ。
人にはさまざまな強みがあるが、「頭の良い人」は、「頭の良さ」という尺度を過大評価する傾向にある。
本質的には、「頭の良さ」は、成功するための必須の条件ではない。成功の度合いは頭の良さに依存するかもしれないが、成功する、しないを分かつのは頭の良さではなく、「行動力」である。
(つづく)
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