Dセグメント興亡史池田直渡「週刊モータージャーナル」(2/4 ページ)

» 2015年09月14日 10時00分 公開
[池田直渡ITmedia]

北米マーケットでは健在

 かつてのビッグネームのうち、現在も継続販売されているのは後発のアコードだけだが、そのアコードも国内ではハイブリッド専用車種として月販300台そこそこの少量販売車種となっている。その一方で北米マーケットではベスト10の常連であり、少なくともアコードに関してホンダが日本国内マーケットを向いて開発する意義は感じられない。

 コロナ、ブルーバードとほぼ入れ替わりで国内Dセグメントの代表車種になったのはスバル・レオーネの後継であるレガシィなのだが、そのレガシィもここ数年大きく北米に舵を取っている。それはマツダ・カペラの後継であるアテンザでも程度の差こそあれ似たような状況だ。もはやDセグメントは日本のメーカーにとって北米の小型車マーケット攻略用の戦略車種なのである。

1985年にデビューしたCA型アコードは、メカニズム的にもスタイリング的にもユニークな提案でヒットモデルとなった。特に写真の「エアロデッキ」と名付けられた3ドアモデルは、新しいクーペの形として注目された 1985年にデビューしたCA型アコードは、メカニズム的にもスタイリング的にもユニークな提案でヒットモデルとなった。特に写真の「エアロデッキ」と名付けられた3ドアモデルは、新しいクーペの形として注目された
北米向けに生産されるアコード・プラグイン・ハイブリッド。国内販売台数は昔日の面影がないが、北米では好調な販売を維持している 北米向けに生産されるアコード・プラグイン・ハイブリッド。国内販売台数は昔日の面影がないが、北米では好調な販売を維持している

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