エース・前田健太と古巣復帰の黒田博樹、新助っ人のクリス・ジョンソンらリーグ屈指の先発投手陣をそろえて12球団中2位のチーム防御率2.92を誇っても、なぜ上位に食い込めなかったのか。対照的に12球団中10位のチーム打率2割4分6厘、さらには12球団中最下位だったチーム得点圏打率2割3分5厘の2つの数字を見る限り、やはり“打てない打線”が足を引っ張った感はどうしても否めないだろう。
マイナスポイントの強化についてフロントと現場は一体となって来季に向けて取り組まなければいけない。だが、いずれにしてもこれだけ期待されながら、Aクラスにすら入れず無残な結果に終わったことに対しては誰かが責任を取らなければならないはずだ。
言うまでもなく、その責任追求の声は現場トップの緒方孝市監督にも降りかかってくる。シーズン中も選手起用など指揮官の采配面には疑問を投げかける関係者やファンが続出していた。ネット上で今も数多く飛び交う赤ヘル党たちのコメントを見れば、それは明らかだろう。いろいろなサイトをチェックしてみても一目瞭然であるように「辞任」を求める厳しい意見が相当数を占めているが、緒方監督にはユニホームを脱ぐ意思はなく来季続投で巻き返しを図る覚悟を固めている。
10月8日に広島・マツダスタジアム内の球団事務所を訪れた緒方監督は、松田元オーナーに今季4位に終わったことを謝罪。その場でオーナーからは来季でのリベンジを後押しされたという。
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