出世族に共通する“転職”の決め手とは銀座で学んだこと(4/4 ページ)

» 2015年10月19日 08時00分 公開
[桃谷優希ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

出世には3つのパターンがある

 「出世のパターンには、『社内出世型』と『独立型』があるけれど、どちらも若手の希望にならなきゃいけない。後に続く人がいなければ、100年先にその仕事をつなぐことはできないだろう? でも、中にはずる賢すぎて、どちらにも向かない人がいる。この手のタイプは変わり種だから、会社でも唯一無二の存在である『参謀型』として出世していくのが、会社にとっても周りにとってもいい。

 独立型は仕事はできるけれどリーダーシップが強すぎて会社の中で浮くタイプ、社内出世型は徳川家康みたいに、淡々と機が熟すのを待てるタイプ。そして参謀型は、策略を巡らせる将棋とかさせたらうまいタイプ。この3つのうち、自分はどこに属すのか、入社してくる社員全員に不意打ちで聞くようにしている」とおっしゃいます。

 「どんなに仕事ができても、『俺にしかできない』とか『君にはできない』などと言う人間はダメなんだ。少し違うかもしれないけれど『病は気から』というように、『仕事も気から』だよ。できると思えばできるし、できないと思ったらできない。上に立つ人というのは、『俺にもできたんだから君にできないはずないだろう』と言える人。そういう人には周りも必ずついてくるし、サラリーマンでいても独立しても、出世する対象だよね」


 仕事をしていれば転職する機会があり、そのときに出世族が重んじる人と出会うのではないでしょうか。多くの人が“自分でも成功できる”と感じられる職場には、外部から優秀な人がたくさんやって来るのではないでしょうか。結果、会社は大きく伸びていくのでしょう。

桃谷優希氏のプロフィール:

 1988年10月16日大阪府生まれ。16歳のときに処女作『デリンタ(悪魔の子)と呼ばれた天使たち』(文芸社)でデビュー。このほか『国民の声』(文藝書房)に寄稿、『罪追人』(文藝書房)、今春『赦れる天秤』を刊行予定。

 京都ノートルダム女子大学卒業後、北新地のクラブへ。クラブ「城」閉店後、銀座に移籍。銀座40周年の老舗「クラブセントポーリア」でナンバーワンの座を手にして、その後26歳の誕生日に某有名店のママに就任。


前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.