ALSOKとセコム、東京五輪の公式パートナーに 警備で連携

» 2015年10月20日 18時01分 公開
[鈴木亮平ITmedia]

 綜合警備保障(ALSOK)とセコムは10月20日、東京五輪・パラリンピック組織委員会と警備サービス分野のオフィシャルパートナー契約を結んだと発表した。

 ALSOKは、1964年の東京五輪に創業者が関わったのをきっかけに翌年に創業。過去の五輪では24人の日本代表選手を輩出している。セコムは1964年の東京五輪、1972年の札幌五輪、1998年の長野五輪で選手村などの警備を担当しており、2020年の東京五輪に経験を生かす。両社による「警備のオールジャパン体制」で大会の成功に貢献するとしている。

 2社について、大会組織委員会の森喜朗会長は「大規模イベントの警備の経験が極めて豊富で、スポーツ界に貢献してきた」と評価。東京五輪のセキュリティ面では民間も大きな役割を果たしてもらう方針で、「ALSOK、セコムという現場警備の専門部隊に加わってもらい、最強のオールジャパンでこの重要課題に取り組みたい」とした。

photo 左がセコム社長の伊藤博氏、中央が大会組織委員会会長の森喜朗氏、右がALSOK社長の青山幸恭氏

 市場では競争する2社だが、ALSOKの青山幸恭社長は「一緒にオールジャパン体制でやっていこうという思い。企業秘密は特に気にせず、どうやって東京五輪を成功させるかだけを気にしている」とした。セコムの伊藤社長も「五輪には特別な思いがある。私たちだけでなく、全国にある警備会社の約9000社と協力し、オールジャパンで取り組みたい」と応じた。

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