ロボホンの場合は、単にロボットと携帯がもたらすだけではない、両者が融合した価値が必要となるだろう。先に挙げたように、より楽しめたり便利になったりするアプリや、ユーザー間がロボホンを通じて独自のコミュニケーションを行えるようなコミュニティーが開設されるなどがカギではないかと思われる。それによってアーリーアダプター(目利き)が採用し、それを見たアーリーマジョリティー(初期大衆)もやがてその輪にも加わって、成長期に入って普及が加速するというわけだ。
苦境の続くシャープだが、ロボホンには「久々にシャープらしさを見た」などという賛辞の声が集まっている。ロボホンが1人でシャープを立て直すようなスーパーロボットには見えないが、シャープの意地と根性がその背後に見える気がする。普及の壁が5万台だとするなら、そのハードルを軽やかな二足歩行で飛び越えてほしいものだと思う。(金森努)
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