まだ間に合う、やはり小久保監督は辞任すべき赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)

» 2015年11月26日 07時18分 公開
[臼北信行ITmedia]

大会で「日本の諸事情」があった

 11月22日に行われたプレミア12の総括会見の場で小久保監督は、あらためて続投する強い姿勢を示した。報道陣から「進退伺を出したのか」と聞かれ、「私からですか? 私からはしていません」という回答。この日、集まったメディアの中で思わず「厚顔無恥」の4文字を頭に浮かべた関係者は1人や2人ではないだろう。

 小久保監督自らも言い切っていたように、何がなんでも「プレミア12の初代王者」に輝かなければいけなかった。メジャーリーガーは不参加となり、他の参加国の大半がメンバー招集に頭を痛める中、侍ジャパンは国内プロ野球の最強メンバーを招へいし、文句なしの優勝筆頭候補だった。

 しかも今大会は台湾と日本との共催。準決勝と決勝が日本の東京ドームで行われ、そして侍ジャパンの開幕戦も数あるカードの中で唯一、札幌ドームで組まれていた。大事な試合がすべて本拠地開催となっていたことは、最初から侍ジャパンにとっては相当に有利な条件だったと断言していい。

 11月19、20日の2日間に振り分けられていた準決勝は事前に発表された大会日程で1次ラウンドB組1位が勝ち上がると20日のカードに進むことになっていたはずが、日本がB組1位となるとテレビ生中継の枠を動かせない事情が大きく働いて19日の試合になった。

 実はこうした「日本の諸事情」によって割を食う形となったのが、韓国だった。台湾での1次ラウンド及び準々決勝を終えた韓国代表の面々は日本との準決勝が20日でなく19日に変更となり、東京ドームで自軍が割り振られた前日練習のタイムスケジュールの関係もあって18日に台湾から日本への早朝移動を強いられるハメになった。さらに侍ジャパンの開幕戦の相手に組み込まれたことで、その1試合を戦うために日本の札幌へ移動しなければならず大会を通じて強行日程にさいなまれ続けていた。

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