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» 2015年12月08日 00時00分 UPDATE

1日に2万5000食を生産:容器は小さく機内も暗い――制約乗り越え、世界中の人が満足できる「機内食」を (1/3)

空の旅の楽しみの1つ、機内食。世界各国の航空会社が特徴ある料理を出しているが、実は関西国際空港で搭載する機内食のすべてを2つの会社が担っている。今回はその1つである「エイエイエスケータリング」の機内食工場を取材した。

[産経新聞]
産経新聞

 空の旅の楽しみの1つが機内食。世界各国の航空会社がさまざまな特徴ある料理を出しているが、実は関西国際空港で搭載する機内食のすべてを2つの会社が担っている。今回はその一つである「エイエイエスケータリング(AASC)」の機内食工場を取材した。調理後にすぐに食べてもらえないのが機内食の“弱点”。容器は小さく、機内は暗い。そんな制約の中でもおいしく食べてもらう工夫が、トレイの中に詰まっていた。

分刻みの作業

 「連絡します! デルタ便、チャイルドミール1食追加です」。「エールフランス、エコノミー9食追加です」

 工場内に放送が鳴り響いた。搭乗客数は出発直前まで変わり、追加オーダーは常に入る。

 関西国際空港で一般の人の立ち入りが規制されている保安エリア内の一角。1日に2万5000食の生産が可能な工場では、白衣に帽子、マスク姿のシェフらが手早く調理を進めていた。

 ガルーダインドネシア航空、エミレーツ航空……。壁には契約している約30社のフライトスケジュールが張り出されている。

 離陸時間が迫る突然のオーダーとなると、一瞬にして工場内が殺気立つ。全員がかりで追加分をセットすると運送係がケースにいれて、飛行機の駐機スポットまで車で急行。もし、時間に遅れたら金銭的なペナルティーが科される場合もある。

 「ドアが閉まるのが1、2分遅れただけでも離陸の順番が後回しになり20分、30分の遅れにつながるから大変なんです」。運営部長の久林弘樹さん(45)はそう力をこめる。

ks_meal01.jpg AASCでは流れ作業ではなく一つ一つ丁寧に盛り付け作業を行っている=関西国際空港
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