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» 2015年12月09日 07時22分 UPDATE

試験終了は31年度までずれ込む見込み:長崎新幹線は結局、フル規格? フリーゲージ開発に遅れ (1/3)

開発が大幅に遅れる新型車両「フリーゲージトレイン」に関して、石井啓一国土交通相は、「なんとか調整をして決めさせていただきたい」と述べ、九州新幹線長崎ルートへの投入について、沿線自治体などとの調整を本格化させる考えを示唆した。

[産経新聞]
産経新聞

 開発が大幅に遅れる新型車両「フリーゲージトレイン(※)」(軌間可変電車、FGT)に関して、石井啓一国土交通相は、「なんとか調整をして決めさせていただきたい」と述べ、九州新幹線長崎ルート(博多−長崎)への投入について、沿線自治体などとの調整を本格化させる考えを示唆した。

 福岡市内で5日に開かれた地元経済界との会合で述べた。

 会合にはJR九州の唐池恒二会長も出席した。唐池氏は「JR九州は、線路を試験運転の場所に提供しており、よい方向に進んでほしい。(開発の遅れについては)いささか責任を感じている」と発言したという。

 長崎ルートについて、政府与党は平成34年度開業をできるだけ前倒しすることで合意した。しかし、FGTは走行試験で不具合が生じ、開業時点で車両を量産することが困難になっている。

 国土交通省は4日、FGTの走行試験が大幅に遅れると発表した。長崎ルートは平成34(2022)年度開業予定だが、この時点で車両を量産することは極めて困難となった。(九州総局 村上智博)

※フリーゲージトレイン=車輪の間隔を変えることで、新幹線(レール幅1435ミリ)と在来線(同1067ミリ)の両方を走らせることができる車両。線路上に設置した軌間変換装置に列車を通過させて、間隔を変更する。国内では平成9年に本格的に開発が始まった。走行試験で、新幹線区間で時速270キロ、在来線区間で時速130キロの目標速度を達成した。その後、走行距離3万キロを超えた段階で、車両の車軸付近の部品に摩耗やひびなどの欠損が見つかった。

ks_train01.jpg 実用に向けた走行試験の遅れるフリーゲージトレイン
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