安っぽいコンビニの「おせち」が、高級路線に転換できた理由コンビニ探偵! 調査報告書(2/5 ページ)

» 2015年12月10日 08時00分 公開
[川乃もりやITmedia]

高級路線へのキッカケ

 では、かつての安っぽいおせちが、一気に高級路線に転換したキッカケは何だったのだろうか。筆者は、クリスマスケーキにあると考えている。

 数年前から「コンビニスイーツがおいしくなったよね」と評判になり、消費者に認知もされ、定着した。遠くのケーキ屋より、近くのコンビニスイーツを楽しむ人も増えてきた。こうした動きを受け、クリスマスケーキも「おっ、コンビニのくせに意外とおいしいなあ」と、消費者が感じられるように品質を追求してきた。

 数量限定ではあるが、ローソンは1万円のクリスマスケーキを売るほどに高級路線が浸透している。同様に、おせちの戦略も同じように変えていったのだろう。

スペシャルストロベリークリスマス6号(1万円 出典:ローソン)

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