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» 2015年12月10日 07時30分 UPDATE

最低落札額は2兆2000億円:「爆買い」で満足できない関空 外資のコネで欧州便獲得 (1/4)

2016年4月から、関西国際空港と大阪空港の運営権がオリックスとフランスの空港運営会社バンシ・エアポートなどでつくる企業連合に移管される。

[産経新聞]
産経新聞

 関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権が2016年4月から、オリックスとフランスの空港運営会社バンシ・エアポートなどでつくる企業連合に移管される。バンシはポルトガルのリスボン空港など世界25空港を運営するエキスパート。政府は安全保障などの観点から空港運営への外資参入に否定的だったが、最低落札額が2兆2000億円と巨額な今回はあっさり参入を認めた格好だ。企業連合は空港運営のため特定目的会社「関西エアポート」の設立を申請したが、“黒船”バンシは巨額負債を抱える関空の救世主になるだろうか。(藤原直樹)

欧米とのパイプ期待

 「バンシは世界の150以上の航空会社とコネクションがある。関空の課題の欧米系に強く、交渉力を生かして関空の路線誘致を進めてくれるはずだ」

 11月10日、新関西国際空港会社の安藤圭一社長は、運営権の売却先決定を発表する会見でこう話した。

 バンシの運営する空港はフランスに11カ所、ポルトガルに10カ所あるほか、カンボジアに3カ所、チリに1カ所ある。世界中の航空会社とつながりがあるが、特に欧州系とのつながりが深い。

 関空は訪日観光客の増加で中国と韓国線の新規就航が相次ぎ、2015年冬期ダイヤ(2016年3月26日まで)はピーク時の就航便数が開港以来最多の週1215.5便(前年同期は942.5便)となった。特に新関空会社が熱心に誘致を進める格安航空会社(LCC)が急増し、旅客便全体に占める比率が3割を超えた。

ks_kansai.jpg 関西国際空港
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