人工知能を備えた「恋人型ロボット」が売れる!森永卓郎の“白馬の王子”理論(2/3 ページ)

» 2015年12月15日 08時00分 公開
[森永卓郎ITmedia]

恋人型ロボットが活躍

 こうしたロボットと人工知能の組み合わせによって、今後生まれてくる最大の商品は「恋人型ロボット」だろう。

 今や日本の30代前半男性の非婚率は50%を超えている。だから、独身者のパートナーとして、人工知能搭載の恋人型ロボットが活躍するようになるだろう。既に技術基盤は出来上がっている。

日本のフィギュアの造形技術は世界でも評判だ 日本のフィギュアの造形技術は世界でも評判だ(出典元

 まず、駆動系については、ホンダの「ASIMO」が、しゃがんだり、前傾姿勢で走ったりできるようになっている。外装も、日本のフィギュアの造形技術は世界一だし、ラブドールの技術革新も著しい。ラブドールメーカーのオリエント工業の工場とショールームを見学したことがあるのだが、最近のラブドールは、1メートル離れたら、人間の女性と区別ができないくらいのリアリティを実現している。特に、この数年の作品は、顔に意図的に欠点を入れ込むことで、リアリティを増しているのだ。こうした技術基盤の上に、人工知能の技術を盛り込んだ頭脳と駆動系を加えれば、完璧な恋人のでき上がりだ。

 人間の女性は面倒くさい。すぐに泣くし、すぐに裏切るし、約束の時間に来ないし、へそを曲げる。何より、すぐにイケメンの言いなりになってしまう(女性に聞くと、男性も同じくらい面倒くさいそうだ)。それと比べたら、人工知能を備えた恋人型ロボットは、どのようなテイストにも仕上げることができる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.