土肥: 「たべみる」のサービスは、食品メーカーでよく使われているようですね。どのように使われているのでしょうか。
中村: 食品メーカーさんは頻繁に、調査を行っています。生活者は毎日どんなモノを食べているのか、を知るためにアンケートを行っているんですよね。「朝:パン、昼:ラーメン、夜:ハンバーグ」といった感じで、日記のように記録してもらっています。
調査を行うことで、Aさんが何を食べたのかは分かるのですが、「なぜそれを食べたのか」「いつからそれを食べようと考えたのか」といったことまでは分かりません。例えば、ハロウィンのときにカボチャのケーキを食べている人がいるとします。この人は「ハロウィンだからカボチャケーキを食べている」かもしれませんし「旬の食材だからカボチャケーキを食べている」かもしれません。
既存の調査方法では、具体的な理由が分かりにくかったのですが、データを分析することがさまざまなことが分かってきました。「カボチャケーキ」のほかに「ハロウィン」という言葉を入れて検索する人もいますし、「ヘルシー」「ダイエット」「旬」といった言葉を入れて検索される人もいる。
検索された人がどういった文脈で「○○を食べたくなったのか」を想像することができるんですよね。こうしたデータを参考にして、食品メーカーさんは「どういった提案をすればいいのか」「こうすればいい」といった形で話を進められているケースが多いようです。
土肥: どういった文脈で「○○を食べたくなったのか」を想像することができる……ということですが、もう少し詳しく話を聞かせていただけますか?
中村: 例えば、バレンタイン(2月14日)後のデータを分析すると「カルボナーラ」が増えるんですよ。
土肥: どういう意味でしょうか?
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