2月中旬になぜ「カルボナーラ」が検索されるのか? クックパッドのデータを分析水曜インタビュー劇場(データ公演)(5/6 ページ)

» 2015年12月16日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

「イベントを楽しみたい」という意識が強い

中村: では、30代前半の女性ではどのような傾向があると思いますか?

土肥: む、難しいですね。「本命」「彼氏」は少なそうな。

中村: 「子供」「夕食」が上位にランクインしているんですよ。

2015年2月の組み合わせマッチ度(30代前半の女性)

土肥: ん? 夕食にチョコレートを食べるのですか?

中村: いえ、バレンタインにチョコレートをつくるだけでなく、晩ご飯もバレンタインっぽくされているのではないでしょうか。例えば、ハートの形をしたハンバーグとか。「バレンタイン」と聞くと、多くの人は「チョコレート」を想像されると思うのですが、実は違う。子どもがいる30代前半の女性は、「今日の晩ご飯はどんなメニューにしようかな」と考えているんですよね。

土肥: ということは、バレンタインの時期に食品メーカーやスーパーは商機を逃しているのかもしれません。

中村: そうなんですよ。これまで「市場がない」と思い込んでいただけで、データを見る限り、「バレンタインにちなんだ料理をつくりたい」というニーズがあることが分かってきました。

土肥: ハート形のハンバーグを提案すると、売れるかもしれませんね。ところで、30代では「子ども」が上位にランクインしているということですが、これはどういう意味でしょうか。

中村: 「イベントを楽しみたい」という意識が強いのではないでしょうか。結婚している女性でチョコレートをあげる相手って、だいたい決まっていますよね。夫、子ども、会社の人くらい。でもイベントは楽しみたい。ということで、子ども向けのチョコレートをつくっているのではないでしょうか。

土肥: 「離乳食」という言葉も上位に並んでいますよ。

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