コラム
» 2015年12月16日 07時06分 UPDATE

一般車ではわずか0.14%:自転車にヘルメット条例 「自転車のまち」堺はほぼ皆無 (1/4)

自転車乗車時のヘルメット着用を努力義務とする条例を制定する自治体が増えている。自転車のまちとして知られる堺市のヘルメット着用率は4%と低い。一方、全国で初めて努力義務条例を設けた愛媛県の着用率は67.6%。違いはなぜ起きたのか。

[産経新聞]
産経新聞

 自転車乗車時のヘルメット着用を努力義務とする条例を制定する自治体が増えている。安全性を高めるためで、自転車のまちとして知られる堺市は、条例施行から1年を超えた。堺市の調査では、ヘルメット着用率は施行前の1.46%から4%に増えたが、着用は速度が出るスポーツ車に多く、「ママチャリ」と呼ばれる一般車では依然として極めて少ない。一方、全国で初めて努力義務条例を設けた愛媛県は官民一体の運動が行われ、通勤時間帯などはヘルメットをかぶった人たちがまちを埋め尽くしている。県の調査で着用率は67.6%。違いはなぜ起きたのか。(張英壽)

堺、1人も探せない

 堺市の中心部、南海・堺東駅前。ある日の夕刻、自転車にヘルメットをかぶって乗る人が何人いるか確認しようと試みた。約1時間目視で調べたが、1人も探せなかった。自転車に乗った人たちに聞いてみた。

 「自転車に乗るときはヘルメットをかぶらないといけない? 初めて聞きました」

 堺市北区の男性会社員(33)に声をかけると、こんな答えが返ってきた。男性は「ヘルメットは面倒。夏は暑いですし。中学時代に自転車通学時に学校の規則でかぶっていましたが、それ以来着用していない」と話す。

 同市堺区のパート勤務の女性(47)は、着用の努力義務について「どこかで聞いたことがあるけど、詳しくは分からない。格好悪いのでかぶらない」。

 堺区の高校1年の男子生徒は「ヘルメットをかぶった友達はいない」と打ち明けた。ほかに「ヘルメットを持っていないからかぶらない」という声もあった。

ks_bike03.jpg 南海堺東駅前の交差点。ヘルメットをかぶって自転車に乗る人はいない=堺市堺区
       1|2|3|4 次のページへ

copyright (c) 2016 Sankei Digital All rights reserved.

Loading

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -