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» 2015年12月17日 07時25分 UPDATE

人件費が5年で約2倍:「脱中国」が止まらないアパレル 過去最多のストにうんざり (1/3)

アパレル業界で大きな存在感を示してきた中国が、技術力をつけたベトナムやミャンマーといった東南アジア諸国に追い上げられている。

[産経新聞]
産経新聞

 アパレル業界で世界の工場として大きな存在感を示したきた中国が、技術力をつけたベトナムやミャンマーといった東南アジア諸国に追い上げられている。5年ほど前に約8割を占めていた日本への中国からの衣料品の輸入額シェアは現在60%台と急減、米国の輸入シェアは30%台にまで低下したことが大和総研のリポートで明らかになった。かねてより指摘されていた繊維製造の「脱中国」の動きが、データ上も裏付けられた形だ。

米国は2010年をピークに減少

 生産コストの低さを武器に海外から企業を呼び込み、成長をとげてきた中国。しかし、アパレル業界では、その勢いに陰りが見える。

 大和総研が12月初旬に公表したリポートによると、2010年の日本への中国からの輸入シェアは80.5%を占め、圧倒的な強さを誇っていた。しかし、翌11年以降、急激にシェアが落ち、14年は66.8%にまで縮小した。

 これに対して、シェアの大きく伸ばしていたのがベトナム。脱中国のシフト先の筆頭格に位置付けられる。

 日本のベトナムからの衣料品の輸入シェアは10年の5.9%から14年は10.1%に伸び、この5年間で4.2ポイントも拡大した。ほかの東南アジアでもシェアを広げ、ミャンマーが2.3%、インドネシア2.2%、カンボジア1.6%、バングラデシュは1.6%とそれぞれ伸びた。これら5カ国だけでも日本の衣類輸入の22%のシェアを占めるようになった。

 中国からの衣料品の輸入シェアの低下は、世界最大の市場である米国でも同様だ。右肩上がりに伸びていた米国での中国からの衣料品の輸入シェアは10年の40.9%ピークに減少へと転じ、14年は37.9%に低下した。逆に約10年前には4%にも満たなかったベトナムのシェアは、14年には11%にまで上昇した。

ks_apareru.jpg (写真はイメージです)
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