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» 2015年12月18日 07時26分 UPDATE

一部業者が買いだめ:バターはどこへ消えた? 毎年起こる品薄の衝撃舞台裏  (1/2)

ケーキ需要が高まるクリスマスを前に、材料となるバターの品薄が問題となっている。毎年のように繰り返される“バター騒動”に終止符を打つには、国内の乳業業界が抱える構造的な問題と向き合う必要もありそうだ。

[ZAKZAK]
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 ケーキ需要が高まるクリスマスを前に、2015年も材料となるバターの品薄が問題となっている。国は2015年、過去最大規模となるバターの追加輸入を決定。「年度内に必要な量はすでに市場に行き渡っているはず」とするが、一部ではまだ「不足」を訴える声もあり、バターの行方に困惑も広がる。毎年のように繰り返される“バター騒動”に終止符を打つには、国内の乳業業界が抱える構造的な問題と向き合う必要もありそうだ。

 年末恒例ともなったバター不足を補うため農林水産省は2015年1月に2800トン、5月に1万トンの輸入を決定。11月中にはすべて市場に出回ったとみられ、例年この時期、品薄に悩まされてきた洋菓子店や小売店などからは「2014年と比べると厳しさは緩和した」「2015年は乗り切れる」と安堵(あんど)の声も上がる。

 一方、一部ではまだ変化がないと嘆く声も。1都3県で店舗を展開するスーパーの担当者は「発注をかけても、毎日入ってくるとはかぎらない。不足している状況に変わりはない」と明かす。商品の値上げはしていないものの「安売りもできない状況」という。

 こうした状況に困惑も広がる。今月2日に開かれた政府の規制改革会議の会合で、バター需給の現状について問われた大手乳業メーカー「雪印メグミルク」の酪農部長は特約店にはまんべんなく供給している現状などを説明。「在庫があるのに店頭にないというのは不思議だ」と述べた。

 バターはどこに行ったのか。業界に詳しい関係者は「バターが高値で取引できるクリスマスやバレンタインなどの商戦時期を狙って、一部業者が流通段階で在庫をため込んでいることも考えられる」と話す。手に入りにくい状況にあることを警戒して「一部消費者が買いだめに走っている可能性もある」という。

ks_butter01.jpg クリスマスを襲うバター不足。舞台裏を探ってみると……
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