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» 2015年12月25日 00時00分 UPDATE

総合チェーン居酒屋が“冬の時代”に突入している (1/3)

総合チェーン居酒屋が苦しんでいる。焼き鳥や魚料理などに特化した専門型の新業態店や、ファミリーレストランなどが手がける“ちょい飲み”との競争が激化し、客を奪われているからだ。

[産経新聞]
産経新聞

 「和民」に代表される総合チェーン居酒屋が“冬の時代”に突入している。若い世代を中心にアルコール離れが続いているうえに、消費者のニーズが多様化し、焼き鳥や魚料理などに特化した専門型の新業態店や、ファミリーレストランなどが手がける“ちょい飲み”との競争が激化し、客を奪われているからだ。総合チェーン居酒屋を展開する各社は、不採算店の閉鎖や新業態の開発、訪日外国人客需要の取り込みなどを急ぎ、復活を図っているが、先行きはいばらの道が続きそうだ。


 「お客さんが少ないから暇なことが多いですよ」。東京都内の「和民」の店舗でアルバイトをしている私立大学2年の男子大学生(20)はこう明かす。

 ワタミの既存店の売上高や来店客数は低迷が続いている。客数は今年7月に平成24年6月以来3年ぶりにようやく前年同月を上回り、10月も2.4%増となったが、11月は再び6.9%減に沈んだ。

 売上高に至っては、平成24年3月以来前年割れの状態が続いている。

 低迷が続く現場の混乱は提供するメニューや価格にも現れている。

 価格面では、平成26年4月の消費税増税にあわせて、主力業態の「和民」で国産食材にこだわったメニューなどを打ち出し、単価15%引き上げたが、わずか1年で撤回し今度は10年ぶりの値下げを断行した。

 さらにメニューについても、複雑化して提供時間が遅くなったとの反省から、清水邦晃社長が就任した直後の今年3月に「和民」で約90種類のメニューを約70種類まで減らしたが、今度は利用客から「メニューが少なくて選ぶ楽しみがない」などの批判を受けて、わずか半年後の9月から85種類程度に戻すありさまだ。

 ある外食アナリストは「明らかに戦略が迷走しており、利用客にも敬遠される悪循環に陥っている」と現状を厳しく分析する。

 ワタミの迷走が際立っているが、他の総合チェーン居酒屋も厳しい状況に追い込まれている。

yd_izakaya1.jpg 24時間営業や鮮魚のメニューを売りにしている磯丸水産の店舗=東京都新宿区
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