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» 2015年12月28日 06時30分 UPDATE

わずか5ドルで発売:日本の科学技術立国の地位いつまで? 「ラズベリーパイ・ゼロ」600円の衝撃 (1/3)

英国で11月26日、子供用のPC「ラズベリーパイ・ゼロ」が、わずか5ドルで発売され、世界のIT界に衝撃が広がっている。

[SankeiBiz]

 日本の戦闘機や戦車など防衛装備品の性能が世界の最先端クラスなのは、「国(民間)の科学技術」というベースに負うものだ。しかしこの地位は将来、失われるかもしれない。英国で11月26日、子供用のPC「ラズベリーパイ・ゼロ」が、わずか5ドル(600円)で発売され、世界のIT(情報技術)界に衝撃が広がっている。携帯ゲーム機(約2万円)の30分の1の価格で買える「本物のコンピュータ」は、世界を変える可能性を秘めている。(岡田敏彦)

見た目は悪いが……

 ラズベリーパイ・ゼロは縦3センチ、横6.5センチで、基板上に電子部品がむき出しとなっている。もちろんこれだけでは使えずキーボードやマウス類が必要だが、こうした周辺機器は家に眠っている旧式のコンピュータから流用すればよいという発想で作られている。モニターにはテレビを使い、ケースは菓子の空き箱やタッパーでも使ってくれというスタンスだ。

 本体価格は英国で4ポンド、米国で5ドル。一般的なPCとは大きさも外見も異なるが、512メガバイトのメモリーはスマートフォンのアイフォーン4Sと同容量で、機能的にはまさしくコンピュータだ。

 LEDの点滅やモーターの回転制御、各種センサーの利用といった簡単なプログラムから、自作したロボットの操作やスマートフォンとの連携も行える。人気ゲーム「マインクラフト」を遊べるうえ、そのプログラムを書き換えて、ゲーム内容を発展させていくことも腕次第だ。

ks_pc01.png ラズベリーパイ(左)は電子部品をブレッドボード(右)に接続してプログラムの実証を行う
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