ウェザーニューズの「気象情報」に、ラグビー日本代表が喝采水曜インタビュー劇場(天候編)(3/6 ページ)

» 2016年01月06日 06時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

ウェザーニューズが練習場付近を“監視”

浅田: こちらからは特別な予報を出していたわけではありません。みなさんがご覧いただけるような情報を、ちょっと加工して出していただけなんですよ。ただ、私たちが予報を提供する前は、ひとりのアナリストが情報を集められていた。「今日の天気はどうかな」「明日は雨かな」といった感じで、1日に何度も。

 私たちが情報を提供することで、そうした負担が軽減されたのではないでしょうか。それまでは「午後、雨が降ってきたらどうしよう。練習メニューを変えなければいけないかな」と思っていたそうですが、情報が送られてくるので“不安になって調べなければいけない”というストレスがなくなったのではないでしょうか。

土肥: ウェザーニューズが練習場付近を“監視”しているので、心強く感じられたのかもしれませんね。

 次に、イングランド大会の話を聞かせていただけますか?

浅田: 初戦の南アフリカ戦は9月19日に行われたのですが、日本代表は1週間ほど前に現地入りしていました。現地に着いたときには、天候はかなり荒れていたんですよね。試合会場のブライトンという地域は風が強く吹くところなので、代表チームは「試合当日も風が強く吹くのでは」と思っていたそうです。ですが、私たちは「試合当日は安定した天気なので、雨対策、風対策は必要ありません。いつも通りの状態で試合に挑んでください」といったことを報告しました。

土肥: ほほー。

浅田: 後から聞いた話なのですが、この情報は代表チームにとってかなり貴重だったそうで、「余計な心配をせずに、練習に打ち込めた」「心理的な不安を払しょくすることができた」といった声をいただきました。

ラグビー日本代表チームに気象情報を提供することで、関係者からは「余計な心配をせずに、練習に打ち込めた」といった声があったという

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