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» 2016年01月06日 06時30分 UPDATE

6人に1人が60歳以上:バス運転手が足りない! 観光立国に黄信号 (1/3)

観光地での移動手段となるバスの運転手不足が深刻化している。地方で路線バスが廃線となる一方で、都市部では観光客の増加や新規路線の拡充もあり、バス事業者は慢性的な人手不足となっている。

[産経新聞]
産経新聞

 訪日外国人観光客数が年間2000万人に迫る中、観光地での移動手段となるバスの運転手不足が深刻化している。地方で路線バスが採算性などの問題で廃線となる一方で、都市部では観光客の増加や新規路線の拡充もあって、バス事業者は慢性的な人手不足。政府の掲げる観光立国の推進にも支障が出る可能性があり、官民を挙げての人材獲得の取り組みが動き出している。

未経験者も歓迎

 「次は大きく曲がってください。そうそう、上手じゃないですか」。東京都葛飾区にある平和橋自動車教習所で平成27年11月下旬に企画されたのは、バス教習をセットにしたバス事業者4社による合同説明会。バス教習では、教官のほめ言葉にハンドルを握った参加者から笑みがこぼれた。

 同教習所がこうした説明会を開いたのは、7月中旬に続き2回目だが、受け付け開始前から参加者約20人が列をなした。同教習所を運営するシグマ(葛飾区)の担当者は、「バス教習所の卒業生はバス会社くらいしか他に就職先がない。スムーズに就職先が見つかれば、教習所にとっての強みにもなる」と企画の趣旨を説明する。

 人材獲得に悩むバス事業者にとっても、企画は渡りに船だ。バス教習とセットの説明会なら大型2種免許を取得していない未経験者も顔を出しやすい。参加したバス事業者も、「即戦力だけでなく、長期的な育成も視野に入れた人材獲得ができる」と話す。

 観光バス事業を展開する富士急行観光の採用担当者は、「教習所の企画は求職者への告知力が高い」として、次も機会があれば参加たいとの考えだ。

自動車教習所が開いたバス教習付きの合同会社説明会、参加した求職者のほとんどがハンドルを握った=2015年11月下旬、東京都葛飾区
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