コラム
» 2016年01月07日 06時30分 UPDATE

60億円の宣伝効果:箱根駅伝、人気の理由 (1/3)

日本の正月の定番ともいえるほど、毎年、高い視聴率を維持している箱根駅伝。なぜ、これほど人気なのか。早稲田大スポーツ科学学術院の松岡宏高教授に聞いた。

[SankeiBiz]

 食べる物を用意し、こたつにもぐる。目はテレビの画面にくぎ付け。6時間近く、飽きもせずテレビに見入る。それが1月2、3日と2日間も続く。最近は、ずっとそんな正月だ。

 私のような人も少なくないのだろう。箱根駅伝の視聴率は往路が28.0%で復路は27.8%。2015年の往路28.2%、復路28.3%ほどではないが、高い視聴率が維持されている(いずれもビデオリサーチ調べ=関東地区)。

「未知への興味」

 沿道には2日間で100万人ほどの人出があると聞く。

 箱根駅伝、正式には「東京箱根間大学駅伝競走」はなぜ、これほど人気を集めるのか。早稲田大スポーツ科学学術院の松岡宏高教授に聞いた。

 「スポーツ全般にいえることだが、結果が分からないものを見る『未知への興味』がある。時に悲劇的要素もはらんだ『ドラマ性』と言い換えてもいい」

 2016年も青山学院大が圧倒的な強さを見せて39年ぶりの完全制覇を達成した。ただ、ブレーキを起こす可能性は常に存在した。

 「箱根には『予想・予測性』という楽しみもある。どの大学が強いのか、どんな選手が活躍するのか……」

 故障が続いた山の神、青山学院の神野大地選手の状況は、新しいヒーローは現れるのか。確かに、予測する楽しみだ。

 「最大の要素はもちろん、自身や家族の出身校など特定の大学を応援する『カレッジ・アイデンティティー』であり、10位以内の学校に与えられるシード権というのも、ハラハラさせられる逆説の魅力だ」

往路5区を独走する青山学院の神野大地選手=2日、神奈川県箱根町
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