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» 2016年01月08日 07時13分 UPDATE

“一石四鳥”の効果を期待:東海道新幹線「指定席の切符拝見もうやめます!」 (1/4)

JR東海は2016年春のダイヤ改正以降、東海道新幹線のグリーン車と指定席での検札を基本的に廃止する。1964年の開業以来となる大きな方針転換の背景には、どんな事情があるのか――。

[産経新聞]
産経新聞

 ビジネスマンや旅行客にとっての朗報といえるだろう。JR東海は2016年春のダイヤ改正以降、東海道新幹線のグリーン車と指定席での検札を基本的に廃止する。「切符を出し入れする煩わしさから解放される」「睡眠を妨げられずにくつろげる」といった乗客の利便性向上はもちろんだが、JR東海の担当者は「ほかのメリットも少なくない」と打ち明ける。1964年の開業以来となる大きな方針転換の背景には、どんな事情があるのか――。

「理不尽」が生じやすい大動脈

 まず他社の検札廃止の状況をみてみよう。先行しているのはJR東日本だ。新幹線は2002年9月に全車両で検札を廃止し、03年以降、常磐線の「ひたち」や中央線の「あずさ」「かいじ」「成田エクスプレス」といった在来線特急にも広げてきた。

 「新幹線や特急に乗務する車掌は、指定席情報が管理できる専用の携帯端末を常備しています」と広報担当者。駅の自動改札化が進み、改札機で読み取った指定席情報を、車掌が持つ携帯端末へと送るシステムが整ったため、いち早く検札の廃止に動いたという。

 JR西日本も、山陽新幹線(新大阪−博多)区間だけを走る列車については2007年に検札を廃止しているが、東海道新幹線(東京−新大阪)との直通列車では検札を行っている。今春以降については「JR東海と同じ仕組みに変える方向」(広報)で検討している。

 JR東海は今後も、自由席での検札は続ける方針だ。そのワケは、日本の大動脈を行き来するビジネス客の利用が多く、最短3分間隔で発車するという東海道新幹線固有の事情にあるという。

ks_shinkansen01.jpg 東京駅に入線する東海道新幹線。検札の一部廃止には、多くの狙いが秘められている(大西史朗撮影)
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