コラム
» 2016年01月15日 07時00分 UPDATE

トンネルの長さは1.8キロ:「風水的によくない」――広島都心の高速トンネル計画、「鬼門」理由に住民が反対!? (1/5)

広島市の中心部で予定されている高速道路のトンネル工事について、一部住民から「神々の怒りを招きかねない」などの反対の声があがっている。この場所が広島の「鬼門」に当たり、工事は「風水」的によくないというのだが……。

[産経新聞]
産経新聞

 「神々の怒りを招きかねない」「都市の繁栄を脅かす」――。広島市の中心部で予定されている高速道路のトンネル工事について、一部住民からこんな理由で反対の声があがっている。この場所が広島の「鬼門」に当たり、工事は「風水」的によくないというのだ。JR広島駅周辺の混雑緩和が期待される道路計画だが、地盤沈下を懸念する住民の反対運動が起きたことで工期は大きく遅れている。そんな中、持ち上がった風水による反対はどんな影響を及ぼすのか。(山本尚美)

地盤沈下の懸念

 計画されているのは、広島高速5号線。山陽自動車道と広島市沿岸部を南北に結ぶ広島高速1、2号線の接合地点・温品(ぬくしな)ジャンクションから西に分岐し、JR広島駅北の尾長山と二葉山を通って南下し市街地に達するルートだ。距離にしてわずか約4キロだが、市中心部を通るため利便性は高い。事業主体の広島高速道路公社は、完成すれば車で45分かかる広島駅〜広島空港(広島県三原市)間を5〜7分短縮できるとする。

 工事では尾長山と二葉山に1.8キロのトンネルを通す計画だが、その上には牛田地区という閑静な住宅地があり、住民らは当初から騒音や振動、地盤沈下を懸念して反対運動を展開してきた。

 根強い反対の背景には、同公社が平成13年に着工した1号線の福木トンネル工事の記憶がある。この時は掘削開始直後から地下水が流出。15センチ以上の地盤沈下が起こり、住宅被害が続出した。5号線の工事についても、反対運動に参加する日本地質学会会員の越智秀二氏は「住宅のある牛田東1、3丁目は2つの山の間の窪地。地盤が周囲よりもろいから低くなっている。トンネルを作れば地下水の流れが変わり、水がなくなったところでは地盤沈下の恐れが十分にある」と話す。

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