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» 2016年01月20日 07時00分 UPDATE

ネット史上最大の謎:今度こそ本物? ビットコイン生みの親は「サトシ・ナカモト」 (1/3)

ビットコインの生みの親は「サトシ・ナカモト」。仮想通貨の考案者がスクープされた騒動は記憶に新しい。名指しされた日系米国人が完全否定したが、「豪州のIT起業家こそがナカモトの正体だ」と先日報じられ、波紋が広がっている。

[産経新聞]
産経新聞

 ビットコインの生みの親は「サトシ・ナカモト」――。仮想通貨の考案者が“スクープ”された騒動はまだ記憶に新しい。名指しされた日系米国人が完全否定して世界はまさにずっこけたが、「豪州のIT起業家こそがナカモトの正体だ」と先日報じられ、波紋が広がっている。しかも、この男性はITやビットコイン業界では有名な人物で、今回は複数のメディアが詳細に報道。さらに、因果関係は不明だが、当局が男性の自宅を捜索する事態にまで発展している。騒動はまだ終わっていなかった。

大量の資料を発掘

 新たなスクープを放ったのは、米誌ワイアード(電子版)だ。

 同誌は2015年12月8日掲載の記事で、シドニー在住のIT起業家、クレイグ・スティーブン・ライト氏がビットコインの考案者とみられ、「サトシ・ナカモト」はライト氏の偽名の可能性が高いと報じた。記事によれば、ある情報源から「ナカモトとライト氏を直接的に関連づける文書」が寄せられたという。

 ビットコインの開発経緯の詳細や考案者はいまだに謎に包まれているが、「サトシ・ナカモト」を名乗る研究者の論文に基づき、複数のプログラマーが開発にあたったとされている。

 米誌ニューズウィークが15年、米ロサンゼルス近郊に住む日系米国人サトシ・ナカモト氏が考案者だと報じたが、ナカモト氏はメディアに対し、“同姓同名”であるだけで事実無根と否定。騒動は一気にしぼみ、男性が「生活をめちゃくちゃにされた」と同誌にかみつく後味の悪い結末を迎えた。

 ワイアード誌が入手した文書には、「暗号通貨に関する論文」を発表する用意があるとしたブログ投稿も含まれているといい、同誌がライト氏のメールや帳簿なども詳細に分析した結果、同氏がビットコイン開発にかかわったとした。

 また真偽は不明だが、流出文書によれば、ライト氏が弁護士などとのやりとりで、09年以来ビットコインの運営にかかわってきた事実を隠してきたが、「結局は世界の半分に知られるのだろう」と意味深げな“告白”もしていたという。

 一方、米ITサイトのギズモードも、「初報はワイアードに先を越されたが、似た情報を追っていた」とし、やはりライト氏がビットコインを開発した可能性が高いと指摘。また、ライト氏の友人の米国人男性(13年に死去)の親友に取材した結果、ライト氏とこの米国人男性が2人で開発に携わっていたと報じた。ビットコイン考案者探しの報道合戦は、熱を帯びるばかりだ。

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