高価格帯の催事商品は店舗運営のでき次第で獲得数がハッキリ分かれるが、単価の安い恵方巻きに関しては運営の上手い下手関係なく、ほとんどの店舗がある程度の予約獲得ができるのだ。
また、オーナーにとっては、アルバイトの“声がけ”を身に付けさせるための好機でもある。比較的ハードルの低い恵方巻きの予約獲得をきっかけに、年間のあらゆる催事商品を売り込むためのアルバイトの下地を作れれば――と考えるオーナーは少なくないのだ。
一部地域での習慣でしかかなった恵方巻きを全国に広めたコンビニにとって、節分は単に恵方巻きを売るだけでなく、人材育成のチャンスでもあるのだ。
恵方巻きが節分の行事として全国的に浸透したのには、こんな店でのやりとりが背景にあったのである。
元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿」
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