次に、毎月の経費を今回は「仕訳」という形で入力します。こちらも入力のテストということで、大変ざっくりと金額を入力しています。今回は1月分だけを入力していますが、経費は毎月、まとめて入力します。もちろん、ここで入力しただけでなく、かかった費用の証憑であるレシート、領収書はすべて保管していることが大前提です。
私のようなフリーランスのライターにとって、10万円以上の固定資産を買うことはほとんど無くなりました。私が2015年に購入した10万円以上の物品は、毎年発売されているiPhoneのみでした。今回、固定資産登録の例として、iPhoneを購入した場合を入力してみましょう。これは「高度なメニュー」から、固定資産の登録」を選びます。
まずは科目を「工具器具備品」とし、取得日(購入日)を入力。取引手段と価格を入力します。
次に、償却方法を選択します。青色申告を行っている場合、単価が30万円未満の新品(年間300万円以内)であれば、全額を経費にできる特例があります。そのため、固定資産の登録は必要ですが、難しい減価償却の処理は必要ないのがポイント。ここでは「即時償却」を選びましょう。これこそ、青色申告を選択する大きな利点となります。
いかがでしょうか。確定申告のためのポイントは、何よりも「売上は1円たりとも間違ってはいけない」こと。この数字は取引先から届く支払調書を元に、何度もチェックすることをお勧めします。
では、早速この「最低限の帳簿」を元に確定申告書類を作ってみましょう。こちらも2014年度とほとんど変わりません。そんなに毎年変わっていては大変ですからね。では、もう一度そのフローを見てみましょう。
まずは左側のメニューから、「確定申告」をクリックします。まずは基本情報の入力です。昨年も同じソフトを使っていたら、この部分はほとんど入力することはないでしょう。その後、「売上・仕入」の確認、かかった経費を事業用/家事用に分ける「家事按分」、その他のチェックを1画面ずつ確認して進める仕組みになっています。それぞれいま「青色申告決算書のどの部分を記入しているか」に加え、「なんのために必要なのか」というガイドも書かれています。一度でも確定申告作業を行っていれば、ほとんどクリックするだけで最終的な書類が作成できます。
確定申告の作業は確かに悩ましくありますが、会計ソフトを利用することで、頼もしいガイドを得ることができます。まずはこの作業をウィザード経由でこなし、一通りの書類を作り出してみてください。ヘルプデスクが利用できる「ベーシックプラン」に加入していれば、サポート窓口経由で問い合わせもできます。特にやよいといえばこの業界の老舗で、サポート品質も大きな売り。せっかくサポート込みの利用料金を支払っているのですから、利用しない手はありません。
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