確定申告に必要な一通りの作業は、「やよいの青色申告オンライン」で可能です。しかし、やっぱり不安だという方は、これで作成した資料と支払調書などの原本、そしてノートPCを税務署に持ちこみ、確定申告の相談窓口に行ってみてください。間違っているところ、おかしそうなところを指摘してくれるはずです。その際、実際にやよいの青色申告オンラインで帳簿などを見せ、確認してもらうこともできるでしょう。
今回はあくまで一通りの取引入力と確定申告ウィザードを利用してみました。そのための「最低限な入力」ですので、本来あるべき入力内容とは若干異なっています。会計ソフトは確定申告をこなすためのものであると同時に「毎月の売上、経費がどう推移するか」という管理会計的な利用方法もあります。慣れてしまえばその用途にも使えるはずですので、2016年度は管理会計的利用にもぜひチャレンジしてみてください。
さらに、「やよいの青色申告オンライン」における会計業務3.0推進に、「スキャナ活用」の機能追加が行われました。2016年1月29日より、YAYOI SMART CONNECTに「スキャナ連携」機能が追加され、レシートの読み取りからOCR、仕訳作成による会計データ化までが自動的にできるようになります。
独立・開業したてでこれからやよいの青色申告オンラインを使う方には、ベーシックプランの加入でPFUの「ScanSnap iX100」を5年間無償レンタルするという発表も行われました。個人事業主ではレシート、領収書の保存は必須ながら、スキャナを使えば紙に書かれた金額、取引先を見ながら入力する必要が無くなります。これを利用すれば、日々の作業はかなり軽減されるのではないでしょうか。
そして弥生といえば、歴史のある「インストール型会計ソフト」を今も利用している人も多いでしょう。次回はパッケージ版「やよいの青色申告」はいまどうなっているのかをレポートしたいと思います。
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