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» 2016年01月27日 07時49分 UPDATE

三洋買収で懲りた、パナは東芝の事業売却に興味なし (1/3)

パナソニックが昨年末、業務用冷蔵ショーケースを手掛ける米ハスマン社を約1850億円で買収すると発表した。旧三洋電機から引き継いだ事業と合わせると、業務用冷蔵ショーケース分野で世界シェア1位に躍り出る。

[産経新聞]
産経新聞

 パナソニックが昨年末、業務用冷蔵ショーケースを手掛ける米ハスマン社を約1850億円で買収すると発表した。創業100年にあたる平成30(2018)年度の目標として掲げる連結売上高10兆円に向けた戦略投資の一環で、家電など消費者向けの事業と比べ安定した収益が見込めるBtoB(企業間取引)事業を拡大するのが狙いだ。旧三洋電機から引き継いだ事業と合わせると、業務用冷蔵ショーケース分野で世界シェア1位に躍り出る。BtoB分野での大規模な買収劇はグローバル化と「脱家電」を印象付けている。(橋本亮)

成長への試金石に

 「ハスマンの買収は売上高10兆円に向けた成長を実現するための試金石で、当社のグローバル経営を加速させる引き金にしたい」

 昨年12月21日、大阪府門真市の本社で記者会見した津賀一宏社長はハスマン買収の意義について、こう説明した。

 パナソニックは売上高10兆円の目標達成に向け、27年度からの4年間で計1兆円の戦略投資を計画している。ハスマン買収にそのうち5分の1近くの資金をつぎ込んだこともからも、期待の大きさがうかがえる。

 ハスマンは1906年設立で、2014年の売上高は約1300億円。最大市場である米国を中心に、主にスーパー向けに冷蔵ショーケースなどを製造・販売し、米市場ではトップクラスのシェアを持つ。一方、買収した三洋電機からこの分野の事業を受け継いだパナソニックは日本や中国、マレーシアでそれぞれトップシェアを占めている。北米や中南米で強固な事業基盤を抱えるハスマンを傘下に加えることにより、販路を世界的な規模に広げることができるのだ。

 さらに、ハスマンは現在ショーケースの製造・販売しかしておらず、パナソニックはハスマンの販売網と自社の商材を組み合わせることにより、ショーケースとともに、店舗の照明や空調などの販売増につなげられるとみている。会見に同席した本間哲朗常務は「ハスマンのラインアップを一緒に強くする中で、業界をリードする」と強調した。

yd_sankei1.jpg 記者会見で米ハスマン社を買収すると発表したパナソニックの津賀一宏社長=昨年12月21日、大阪府門真市
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