プロ登山家と共同開発! 「PRO TREK」の最上位モデル、その実力は?開発秘話に迫る(3/4 ページ)

» 2016年02月01日 10時00分 公開
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「トリプルセンサー Ver.3」が可能にした高度な計測機能

デザイン面では極めてシンプルになったPRX-8000T

 このように、デザイン面では極めてシンプルになったPRX-8000Tだが、備える機能はこれまでのPRO TREKモデルと同じく、極めて豊富かつ多彩だ。そのベースになっているのは、「トリプルセンサー Ver.3」と呼ばれるカシオ独自の技術だ。ここでいう「トリプル」とは、アウトドアウォッチが備えるべき「方位計」「気圧/高度計」「温度計」の3つのセンサー機能を指す。カシオはこの3つのセンサーの高性能化、小型化、省電力化に長年取り組んできた結果、トリプルセンサー Ver.3では旧来のセンサー技術と比べ、大幅な機能向上を果たしたという。

 「例えば高度計なら、それまでは5メートル単位での計測を5秒間かけて行うのがやっとでしたが、2013年に出したトリプルセンサー Ver.3では1秒間で1メートル単位の高度を計測できるようになりました。また方位計も、それまでは方位を20秒間しか表示できなかったのが、トリプルセンサー Ver.3では60秒間まで延ばすことができました」

トリプルセンサー Ver.3の企画開発を担当した牛山和人氏

 こう語るのは、トリプルセンサー Ver.3の企画開発を担当したモジュール開発部 モジュール企画室 チーフ・エンジニア 牛山和人氏。2013年に完成したこのトリプルセンサー Ver.3を搭載したデジタル表示モデル「PRW-3000」は、PRO TREKとしては空前の大ヒット作となった。そこで次に考えたのが、この技術をアナログ表示モデルにも適用することだったという。

 「このトリプルセンサー Ver.3の機能をアナログモデルで最大限生かすために、時針と分針、秒針をそれぞれ別々のモーターで個別に駆動する技術を開発しました。これにより、例えば普段は秒針として動いている針が、即時に方位針になるような機能を実現できました。また、高度や気温、気圧などは6時位置の小さな液晶窓に表示されますが、針がこの液晶に重なっているときは自動的に針を退避させて、液晶の参照が終わったらすぐに元の時刻表示に戻るような機能も備わっています。一般的な時計のように、時針と分針、秒針が互いに連動して動いていると、こうしたきめ細かな機能はなかなか実現できません」(牛山氏)

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提供:カシオ計算機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2016年2月29日

CASIO「PRO TREK」最新モデル

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