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» 2016年02月01日 07時46分 UPDATE

金品受け取った教員らは延べ4000人:謝礼は賄賂ではないのか? センセイたちのあきれた言い訳 (1/4)

「三省堂」などの教科書会社が、部外者への開示が禁じられている検定中の教科書を教員らに見せて謝礼を払っていた問題で、金品提供の対象人数が全都道府県で延べ約4000人に及んでいたことが明らかになった。

[産経新聞]
産経新聞

 「三省堂」などの教科書会社が、部外者への開示が禁じられている検定中の教科書を教員らに見せて謝礼を払っていた問題で、金品提供の対象人数が全都道府県で延べ約4000人に及んでいたことが明らかになった。生徒に範を垂れるべき教員のルール違反がまん延していた格好だが、中には教科書採択に関与した教員も含まれ、「謝礼は採択への賄賂(わいろ)ではないか」(教育関係者)との見方も出ている。

 それでも教員側からは「謝礼は対価だ」「責任は業者側にある」など常識を疑う発言も飛び出し、あぜんとするほかない。

「少しでも良い教科書を」 謝礼の採択への意図は否定

 「ゆとり教育からの転換で分量を増やした教科書となり、先生方がどう考えているか知りたかった」

 文科省が1月22日に公表した各教科書会社の謝礼問題点検結果で、金品提供人数が2245人と業界全体の過半数を占めた最大手の東京書籍。同日に開いた記者会見で、渡辺能理夫編集局長は学習指導要領改定後の平成21、22年度に集中的に検定中の教科書を開示し、原則1万円の謝礼を渡していたことを明らかにした。

 「(検定中の教科書の閲覧禁止)ルールは知っていたが、検定中ではあっても、少しでも教科書の完成度を高めたかった」。渡辺局長はルール違反を承知の上で不適切行為に手を染めていたことを認めたが、一方で「閲覧と謝礼提供が採択につながると思っていたのではないか」との質問には「直接的なものではない」と述べ、謝礼は採択への“賄賂”ではないとの認識を示した。

 小中学校の教科書を発行する全22社のうち、検定中の教科書を見せて教員らに謝礼を提供していたのは10社に上ったが、どの会社も謝礼には採択に便宜を図ってもらう意図はなかったと否定。直接の採択権限を持つ教育長と教育委員計10人に歳暮と中元を贈っていた数研出版でさえ「お付き合いの意味であり、採択を期待する意図はなかった」としている。

ks_book01.jpg 教科書謝礼問題で会見し頭を下げる、左から東京書籍の千石雅仁社長、川畑慈範会長、渡辺能理夫常務=22日、東京都北区の東京書籍本社(寺河内美奈撮影)
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