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» 2016年02月03日 11時19分 UPDATE

競争が激しいLCC。各社の経営状況は“視界不良” (1/3)

格安航空会社(LCC)の拠点化に成功した関西国際空港で、東アジアのLCCの“国際線競争”が激化している。

[産経新聞]
産経新聞

 格安航空会社(LCC)の拠点化に成功した関西国際空港で、東アジアのLCCの“国際線競争”が激化している。冬ダイヤ(〜3月26日)で、LCCは国際線全体の3割強の週339便が就航。そのうち日中韓と台湾、香港のLCCが87%を占める。さらに今春には全日本空輸子会社のバニラ・エアが新たに就航する方針で、同じ全日空系で関空を拠点にするピーチ・アビエーションとの“名前ほど甘くない同門対決”も幕を開ける。(藤原直樹)

「成田に勝った」関空幹部の感慨

 「中国向けは国内最大の路線網を持ち、韓国では5社のLCCが就航する。関空は訪日外国人の増加を牽引する空港になった」

 1月18日、関空の平成27年の運営概況(速報値)を発表した新関西国際空港会社の石川浩司執行役員は、こう胸をはった。

 実際、27年の関空は記録づくめの1年だった。国際線と国内線を合わせた総旅客数は前年比20%増の2321万人で、6年の開港以来最高となった。

 外国人旅客は59%増の1001万人と初めて1千万人を突破。国際線に占める割合は62%にまで上った。発着回数は15%増の16万3506回となり、こちらも過去最高となった。

 関空が訪日外国人客の取り込みに成功していることを裏付けたが、これを支えるのが中韓と台湾、香港という東アジアからの観光客だ。

 新関空会社によると、27年1〜10月の日本の空港の出入国者のシェアで関空は中国が32%、韓国が28%、香港が32%を占め、いずれもトップだった。台湾は27%で2位だったが、首位の成田空港(28%)とはわずか1ポイント差だった。特に韓国と香港は成田、羽田両空港の合計をも上回った。

 外国人全体でも26%を占め、成田(32%)とは6ポイント差。当初、ライバルとみられた中部国際空港(5%)を引き離している。

 新関空会社幹部は「東アジア限定とはいえ、関空が成田に勝てるなんて数年前までは考えられなかった。地に足のついた成長につなげていきたい」と感慨深げに話す。

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