コンビニで、デビットカードが浸透しなかった大きな理由として、金融機関のATM設置が挙げられる。
「サイフにお金がないからコンビニ寄っていい?」。こんな日常会話が自然にやりとりされるほど、すでにほとんどのコンビニの店内には銀行ATMが設置されている。この状況で、わざわざレジで現金を引き出すサービスが果たして浸透するだろうか?
ATMが慢性的に混雑しているというなら話は別だが、筆者が知る限り、コンビニのATMに5人以上並んでいるのを見たことがない。先客がいたら、店内をブラついたり雑誌を立ち読みしたりして時間をつぶせるということもあるかもしれない。仕組みをよく理解していないデビットカードで支払いをするより、コンビニに設置してあるATMで現金を引き出せばいいからだ。
もう1つの理由は、インフラ整備が遅れたことだろう。その結果、「デビットカードは知っているけどどこで使えるの?」と思っている人が大半なのではないだろうか。
すでにコンビニATMの設置が認知されているのに、レジで現金が引き出せるメリットはあるのだろうか。個人的には、ほとんどの消費者は利用しないとみている。
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