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» 2016年02月16日 06時51分 UPDATE

あくせく働かない“山奥ニート”増殖中 (1/4)

あくせく働かず、自然に恵まれた環境で好きなことをしながらゆったり暮らす“山奥ニート”たち。こうした「自由な生き方」は長続きするのだろうか。

[産経新聞]
産経新聞

 和歌山県の山間部で地元の人たちの仕事を手伝いながら、わずかの収入で自由気ままに生活している若者たちがいる。あくせく働かず、自然に恵まれた環境で好きなことをしながらゆったり暮らす“山奥ニート”たち。かつて引きこもりだった者もおり、「楽しく暮らすのが一番」「ニートは恵まれている」と話す。そんな彼らに地元の人たちも好意的だが、果たしてこうした「自由な生き方」は長続きするのだろうか。(兵頭茜)

楽しく暮らすのが一番

 1月中旬、和歌山県田辺市五味の畑で、2人の若い男性がクワをふるっていた。“山奥ニート”を自称する石井新さん(27)と三好芳彦さん(26)だ。

 この日は近くの社会福祉法人の依頼で、入所者とともに畑を耕した。無言で黙々と土を耕す2人。隣には自分たちの畑もある。

 和歌山市から車で走ること約2時間半。彼らが暮らすのは山間地域の限界集落だ。住居は廃校となった小学校の校舎を改装して使っている。この校舎は、ひきこもりの人を支援するNPO法人「共生舎」の所有で、代表が死去したため、石井さんらは、管理人として移住してきたという。

 ニート仲間の住人は現在4人。いずれも20代の若者で、近所の住人の手伝いをして得た収入などで暮らしている。

 厳密に言えば、彼らはニートではないかもしれない。それでも石井さんは「収入は少しあるけど、楽しく暮らすことが一番大事だと考えている。そういう人種を呼ぶわかりやすい言い方がない」といい、自ら“ニート”を名乗っている。

yd_sankei1.jpg 畑を耕す石井さん(左)。“山奥ニート”たちは住民らの仕事を手伝いながら自由気ままに暮らしている=田辺市
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