ここまで国債での運用の難しさを説明してきましたが、個人向け国債は別です。なぜなら、個人向け国債は以下2つの特徴があるからです。
中途換金する場合、市場で売買するのではなく、国が買い取るため元本を確保できる(※ただし直前2回分の税引き後利子を返還)。
金利の下限が0.05%の保証なので、それ以下にならない。
特に私は、10年変動型金利をお勧めします。なぜ10年変動型を勧めるかというと、アベノミクスが成功しても失敗してもインフレになるからです。アベノミクスが成功するということは、年2%の物価上昇を達成するということなので、当然インフレになります。
一方、アベノミクスが失敗した場合、金融緩和で大量に発行された国債が暴落し、国の信用を失ってインフレになります。また、日銀のマイナス金利適用は、何年にもわたって継続するものではありません。
加えて、個人向け国債が現在下限金利を適用しているということは、想定外の金利水準といえます。個人向け国債は固定金利の3年物と5年物がありますが、固定金利ではインフレに対応できません。金利が上がって0.1%になったとしても、固定金利では0.05%のままです。
10年変動型であればインフレに対応でき、金利水準が上がれば受取利子も増えます。また、1年経てば中途解約が可能なので、他の商品に買い換えることもできます。
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