株式投資や不動産投資もインフレに強いといわれています。しかし、「預金金利が低いから、国債やMMFが売り止めになったから」という理由でリスクの高い金融商品に投資してはいけません。
資産運用を考えるとき、以下の3つのバランスを考えます。
普通預貯金は収益性は低い代わりに、安全性と換金性は高い金融商品です。つまり、利息はあまり付かないけど預けたお金は減らないし、いつでも払い戻せる商品です。
一方、株式は収益性は高い代わりに安全性は低く換金性は中程度の金融商品です。つまりもうけは大きい代わりに損する可能性も高く、いつでも払い戻せるわけではない商品です。
預金しかしたことのない人が、いきなり株を大量に購入するのはおすすめできません。資産の大半を急激に性質の違う金融商品に切り替えるのではなく、例えば預金の10%だけを株式や投資信託にするなど、収益性・安全性・換金性のバランスを考えながら少しずつ変えるようにしましょう。
販売手数料目的で、証券会社から投資信託をすすめられることもあるかと思いますが、預貯金や国債、MMFの代替えは「個人向け国債変動10年」をまずは考えてください。
ファイナンシャルプランを考えるとき、預貯金のように、いつでも預けたお金を減らすことなく引き出せる商品は必要です。金利という収益性を表す数字がこれだけ注目されている今、安全性や換金性もしっかり考慮して資産運用をしましょう。(田島稔之)
田島稔之
東京情報大学情報学科卒。大学卒業後、小売業に就職。その時にFPと出会い、FPとして独立することを決意。資格取得後、実務経験を得るために転職。不動産業、生命保険セールスを経て2006年田島FP事務所(T,F,P,O)を開業する。「FPにとっての金融商品は、医者にとっての処方箋。診察あっての処方箋」をモットーに、あくまで診察がメインのコンサルティングを行っている。長野県長野市を拠点に、住宅ローン相談や401Kセミナーを中心に活躍している。
保有資格:CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、住宅ローンアドバイザー
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