進むクラウド化、デジタル化―最新会計ソフト活用で業務効率アップ

「え? これだけでいいの?」 サクッとクリックで8割完成 気が重い確定申告を「freee」で楽々突破本当に“使える”会計ソフトを探せ(3/3 ページ)

» 2016年02月19日 13時00分 公開
[宮田健ITmedia]
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クラウド会計ソフトを使い続けた人ならば「活動の推移」も確認ができる

 これで、ほとんど確定申告は終了したも同然です。この入力が完了したら、次のステップ「提出」に進むと、PDFとしての出力ができたり、Web版e-Taxソフトのための出力ファイル(*.xtx)を作成してくれます。まずはここでPDFを印刷し、もう一度確認しておくとよいでしょう。

 今回freeeを使って確定申告の準備をしたところ、ちょっと面白い情報がまとめられていました。確定申告書には掲載されない、私の「1年の経営状況」です。2015年度の収入金額、支出金額、収支、そして資金繰りレポートが見やすく作成されています。これを見ると、1年間でどの月が忙しかったのか、どの月で経費が増えたのかなどが一目瞭然です。簡単な経費分析もコメントが付いて、なかなか面白い機能だと思いました。

photo 1年を通じての収入、支出のグラフが表示される。12月に支出が増大しているのは「小規模企業共済掛金」をまとめて1年分支払ったのが原因

 確定申告は頭の痛い作業だと考える個人事業主も多いと思います。私も3年前まではまさにその通りでしたが、確定申告に関して会計ソフトをレビューするうちに、自動化のためのさまざまな工夫があることが分かり、手間がかからないやり方があることを知りました。中小企業や個人事業主に取っては、各種会計ソフトを活用するとかなりの省力化ができるようになるはずです。私もクラウド会計ソフトを使うようになってから、確定申告の準備が2月上旬にはほとんど終わっているという、理想的な状況になりつつあります。

 さらに、都度売上や経費登録を行うと、上記のような「経営状況の分析」まで可能になるのです。個人事業主には「頑張った」「もっと頑張ろう」程度の話ですが、中小企業にとってはキャッシュフローなどの管理は死活問題です。そのため、できる限り会計ソフトを活用して、経営の一助にするのは重要なことかもしれません。

 今回は、freeeでの確定申告の手順を紹介しました。確定申告の作業を通じ、自分の仕事を金額面から可視化してみるのはいかがでしょうか。慣れればなかなか楽しいことですよ!

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