松坂は「給料泥棒」の汚名を返上できるのか “日本的補強”に警鐘赤坂8丁目発 スポーツ246(5/5 ページ)

» 2016年02月25日 08時00分 公開
[臼北信行ITmedia]
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両者の現状は厳しい

 今季の中島は正遊撃手の安達了一内野手が潰瘍性大腸炎で開幕一軍が微妙のため、代役として同ポジションに起用されるプランも浮上している。だが、あくまでもサブメンバーとしての穴埋め要員だ。

 一方の松坂もいくら現段階で好調とメディアから持ち上げられているとはいえ、武田翔太、リック・バンデンハーク、攝津正、中田賢一、メジャー帰りの和田毅の5人が濃厚と言われるローテ候補の中に割って入ることは至難の業。誰かがケガ人となって代役としてチョイスされない限り、かなり厳しいと言わざるを得ない。

 このように両者の現状は冷静に見ても厳しいが、仮に2人が奇跡のカムバックを果たせば前出のエプスタイン氏らメジャーの有識者たちが懐疑的な目を向ける“日本的補強”に対する見方が変わるのも事実。そして「巨額契約の誘惑に負け、甘い汁を吸った」と言われている汚名を返上できるチャンスにもつながる。

 昨季に関しては“給料泥棒”となったはずの松坂と中島を本番前から「ワッショイ、ワッショイ」と担ぎ上げるのは甚(はなは)だ疑問だが、心の中のどこかで2人にはまた不死鳥のように這(は)い上がって欲しいと願う自分もいる。

 さてビジネスパーソンの方々は、窮地の元スター2人にどんな思いを抱いているだろうか。

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