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» 2016年03月03日 07時17分 UPDATE

約3300億円で買収:アサヒHDによる欧州ビール4社買収は高値づかみなのか? (1/4)

アサヒグループホールディングスが2月10日、イタリア「ペローニ」、オランダ「グロールシュ」など欧州のビール4社を25億5000万ユーロ(約3300億円)で買収すると発表した。

[産経新聞]
産経新聞

 アサヒグループホールディングス(HD)が欧州ビール市場の攻略に向け勝負に出た。2月10日、同社はイタリア「ペローニ」、オランダ「グロールシュ」など欧州のビール4社を25億5000万ユーロ(約3300億円)で買収すると発表した。日本のビール会社による海外ビールの買収で過去最大規模となる。ただ、キリンHDが買収先の業績不振で上場来初の赤字に陥るなど、M&A(企業の合併・買収)は一筋縄ではいかない。アサヒグループHDの乾坤一擲(けんこんいってき)の巨額買収に果たして勝算はあるのか。

 「意思決定のスピード化と最適化で、世界で戦えるアサヒグループを目指す」

 2月9日、アサヒグループHDの社長交代会見で3月末に次期社長に就任する小路明善アサヒビール社長は高らかに宣言した。その翌日、欧州のビール4社の買収を発表し、グローバルプレイヤーへ向けた決意をあらわにした。

 アサヒグループHDが海外事業の強化を急ぐ背景にあるのが、国内市場の縮小だ。2015年のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の課税出荷数量は前年比0.5%減の4億2492万ケース(1ケースは大瓶20本換算)となり、11年連続の減少が強いられている。今後も人口減少が避けられず、国内市場の回復は考えにくい。こうした環境下でビール会社が成長するには、海外展開は必須だ。

ks_asahi01.jpg 主力のビール「スーパードライ」の欧州での拡販につなげる狙い(出典:アサヒグループホールディングス公式サイト)
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