コンビニで売れているのは? 「中華まん」購入ランキングデータからみるお買い物リアル(4/4 ページ)

» 2016年03月08日 08時00分 公開
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中華まんの販売戦略はチェーンによって違う!?

 ここまで、チェーン別、地域別に中華まんのランキングをみてきました。このような結果になった背景には、中華まんの販売戦略がチェーンによって異なるということがあるのかもしれません。

 例えば、セブン-イレブンの場合、「生チョコまん」に特徴があります。ローソンも昨年5日間で50万食完売の「生チョコまん」を発売していますが、セブン-イレブンのランキングにのみ「生チョコまん」が登場しています。この背景には、女性が好みそうな「ハート型」になっているということや、ネットに取り上げられるような「話題性」も関係あるのかもしれません。

ローソンの「生チョコまん」(出典:ローソン)

 また、ファミリーマートの「キャラクターまん」をみると、今回は「ウルトラまん」と「バルタンまん」でしたが、これまでさまざまなキャラクターを模した中華まんを発売しています。ファミマの中華まんが大好きという人以外にも、そのキャラクターのファンであったり、ファンでない人もその見た目から購入したいと思うなどして、これが新しい購入者を呼ぶきっかけになっているのではないでしょうか。

 ローソンのランキングには、「豚角煮まん」がランクインしています。3位には「カレーまん」がランクインしており、他のチェーンよりも「カレーまん」の順位は高いです。ローソンの「カレーまん」は、「欧風」と「和風」の2種類があります。「豚角煮まん」や「カレーまん」のように、ローソンでは他チェーンにはない中華まんやバリエーションが充実しているため、メニューを充実させることで、中華まんの購入者の獲得を行っているのではないかと考えられます。(メニュー数は、3チェーンの中でもっとも多い。セブンイレブン:15種類、ファミリーマート:10種類、ローソン:16種類)


 ここまでの話はあくまで推測なので、実際の話は分かりませんが、実はどのチェーンも「定番商品だからマンネリな感じを打開したいな」という課題があり、その打開策が「生チョコまん」や「キャラクターまん」だったということなのかもしれません。

 みなさんの好きな中華まんはランクインしていたでしょうか。寒い時期も残りわずかです。中華まんを食べて、風邪をひかないように元気に乗り切りましょう。ひなでした。

調査概要:

調査対象期間:2016年1月1〜31日

調査対象者:全国の男女

対象チェーン:セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン

算出方法:TRENDAパネル(レシトク利用者)の「中華まん」の具材別購入率を算出(地域別のランキングは、各地域に属するTRENDAパネルの「中華まん」の具材別購入率)


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