お客はチラホラなのに、なぜビアードパパはインドネシアで絶好調なのか水曜インタビュー劇場(サクサク公演)(7/7 ページ)

» 2016年03月09日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5|6|7       

「香り」を武器にしている

土肥: ははは。焼き肉屋やウナギ屋などで、人がたくさんいる方向に向けて換気扇を設置しているところがありますよね。換気扇から食欲をそそる香りが漂ってくるので、「あー、焼き肉を食べたいなあ」と思って、フラフラと店に入ってしまう。それと同じ作戦?

山岡: 同じですね。ロードサイドの店だと、砂糖とバターが焦げる香りが広がりにくいんですよね。あと、フードコートでの出店も向いていません。フードコートにはたくさんの飲食店が出店しているので、匂いがケンカしてしまうんです。例えば、隣にカレー屋とか中華の店があると、その匂いに負けてしまう。というわけで、駅立地かショッピングモールのスイーツゾーンの中が向いているんですよ。

土肥: それにしても「香り」を武器にしていたなんて。香りが広がるように、何か工夫をしていますか?

山岡: 実は、しているんですよ。

土肥: なんと!

山岡: 店内ではスチームオーブンを使っているのですが、そこから甘い香りが出てくるんです。というわけで、オーブンの後ろに扇風機を設置しているんです!

土肥: ははは。

山岡: テナントの制約があるのですべての店舗で設置しているわけではないのですが、設置できるところでは壁掛けの扇風機が回っています。

土肥: いやはや、いいですね、そういう話。自宅の近所にもビアードパパがあるので、扇風機があるかどうか偵察してきますね(笑)。本日はありがとうございました。

編集後記: 扇風機、ありました。

連載が本になりました!:

 連載「仕事をしたら○○が見えてきた」が、『ササる戦略』(三才ブックス)というタイトルで書籍化されました。

 「なぜミニストップのソフトクリームは真似されないのか?」「50年以上前に発売された『スーパーカブ』が、いまも売れている理由」など、業界が注目する12社から“ヒットの法則”を紹介しています。

 ビジネス書が苦手……という人でも大丈夫。商品を開発した人はどのような苦労があったのか。その商品を売る人はどのような工夫をしたのか。マーケティングや消費者の行動などを分かりやすく解説していますので、オススメの1冊です!

 →『ササる戦略』(Kindle版


前のページへ 1|2|3|4|5|6|7       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.